『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の大筒木イッシキは、ナルトのバリオンモードで残り寿命を削られ、カワキへの楔(カーマ)の再付与にも失敗したことで死亡しました。
ナルトとサスケを同時に追い詰めるほどの力を持っていたイッシキですが、最後の決め手になったのは単純な火力ではありません。ナルト、サスケ、ボルト、そしてカワキがそれぞれ役割を果たしたことで、イッシキの「転生するための時間」そのものを奪ったのです。
この記事では、大筒木イッシキの最後の戦い、死因、能力、カグヤとの関係、死後に明かされる大筒木シバイ、コードへの影響まで、物語の流れに沿って詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 大筒木イッシキの最後の戦いとナルト&サスケとの激闘
- ナルトの「バリオンモード」が戦況を変えた理由
- カワキの策略によってイッシキが敗北した決定的な理由
- イッシキの死因と転生計画が崩れた経緯
- イッシキと大筒木カグヤの過去
- スクナヒコナとダイコクテンの能力
- イッシキと大筒木シバイの違い
- イッシキの死後にコードが受け継いだ「大筒木の意志」
- ナルトが九喇嘛を失い、サスケが輪廻眼を失った影響
- 「ボルト かぐら」と大筒木カグヤの違い
- 螺旋丸・渦彦とイッシキ戦の関係
大筒木イッシキの最後はどうなった?

大筒木イッシキの最後は、カワキへの楔の再付与に失敗したまま寿命が尽き、肉体が崩壊するというものでした。
木ノ葉隠れの里を襲撃したイッシキは、ナルトとサスケを圧倒するほどの強大な力を見せつけます。
しかし、ナルトの「バリオンモード」によって残り寿命を急速に減らされ、さらにカワキの策略によって形勢が逆転。最終的には転生のための器を確保できないまま、最期を迎えることになります。
重要なのは、イッシキが「ナルトの一撃で倒された」という単純な決着ではないことです。
イッシキ攻略の本質は、圧倒的な強敵を力だけで倒すのではなく、限られた寿命という弱点を突き、カワキへの転生を阻止することにありました。
つまり、この戦いには二つの勝利条件がありました。
- バリオンモードによってイッシキの残り時間を可能な限り削る
- 寿命が尽きるまでカワキに新たな楔を刻ませない
この二つが成立したことで、初めてイッシキを完全に退場させることができたのです。
ナルト&サスケとの壮絶なバトル
イッシキは、圧倒的な身体能力に加えて、自身や物体を瞬時に縮小する能力を駆使し、ナルトとサスケを苦しめました。
非常に小さくした物体を利用する攻撃は視認しづらく、さらに異空間から巨大な物体を出現させることもできるため、従来の忍術とはまったく異なる戦い方をします。
ナルトとサスケは『NARUTO』終盤から忍界最高峰の実力者として描かれてきました。
その二人が同時に戦っても追い詰められるという描写こそ、イッシキが従来の敵とは別格であることを示す演出だったといえるでしょう。
サスケの輪廻眼を用いた時空間忍術があっても戦況を覆すことは難しく、戦いは絶望的な状況へ向かっていきます。
そこでナルトが選択した最後の切り札が、九喇嘛から提示された「バリオンモード」でした。
ナルトの「バリオンモード」が戦況を変えた
バリオンモードとは、ナルトと九喇嘛のチャクラを原料のように消費し、新たなエネルギーを生み出す特殊な形態です。
通常の九喇嘛モードとは性質そのものが異なり、発動できる時間には厳しい制限があります。
当初ナルトは自分の命まで失う可能性がある覚悟で戦いますが、最終的に代償となったのは九喇嘛でした。
このモードによってナルトは、それまで反応することさえ難しかったイッシキの攻撃に対応し、接近戦で互角以上に渡り合えるほどのスピードと戦闘能力を得ます。
しかし、バリオンモードがイッシキ攻略の切り札となった最大の理由は、単なるパワーアップではありません。
ナルトと接触した相手の生命力まで消耗させることができたのです。
イッシキには、すでに残された時間がほとんどありませんでした。
そのため、一発の威力よりも「接触するたびに残り時間が減っていく」というバリオンモードの性質が、イッシキに対して極めて有効だったのです。
筆者としては、ここがイッシキ戦で最も面白いポイントだと感じます。
強さでは上回れない相手に対し、勝利条件を「倒す」から「寿命が尽きるまで転生させない」へ変更したことで、戦いそのものの意味が変わったからです。
単純な戦闘力だけならイッシキが優位でも、「残された時間」という条件まで含めれば状況は変わります。
強敵の能力を上回るのではなく、強敵が抱えている制約そのものを攻略する。『BORUTO』におけるイッシキ戦は、そうした頭脳戦の側面も強いバトルでした。
カワキの影分身がイッシキを追い詰めた
寿命が迫ったイッシキに残された最大の目的は、カワキの体にもう一度楔(カーマ)を刻むことでした。
カワキはイッシキにとって適合性の高い器です。
カワキに楔を刻むことさえできれば、イッシキは将来的にカワキの肉体を利用して復活できる可能性が残ります。
そこでイッシキはカワキを呼び出し、ついに捕らえることに成功します。
ところが、イッシキが楔を刻んだカワキは影分身でした。
イッシキは本物のカワキに楔を刻んだと思い込みますが、影分身が消えたことで失敗が判明します。
そして本物のカワキが姿を現した時点で、イッシキに残された時間はほぼありませんでした。
最後は寿命が尽き、肉体が崩れ去ります。
つまり、直接イッシキを追い詰めたのはナルトのバリオンモードですが、転生という最後の逃げ道を断ち切ったのはカワキの機転だったのです。
ここで影分身が使われたことにも意味があります。
影分身はナルトを象徴する忍術の一つです。その術をカワキが利用して大筒木イッシキを欺いた展開は、ナルトからカワキへ受け継がれたものを感じさせる場面でもあります。
大筒木イッシキとは何者?
大筒木イッシキは、大筒木カグヤと共に地球へやって来た大筒木一族の一人であり、ジゲンを利用して生き延びながらカワキを新たな器にしようとしていた存在です。
『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』では、物語でも最強クラスの戦闘能力を持つ敵として登場します。
彼は大筒木カグヤと共に地球へやって来た存在でした。
ところが計画の途中でカグヤに裏切られ、致命的なダメージを負います。
ここから「ジゲンへの寄生」「殻の形成」「カワキを器として育てる計画」へとつながっていきます。
イッシキとカグヤの関係
イッシキを理解するうえで欠かせないのが、大筒木カグヤとの関係です。
『NARUTO』で圧倒的な存在として登場したカグヤですが、『BORUTO』ではイッシキと共に地球へ来ていたことが明らかになります。
大筒木一族は神樹を利用して惑星から生命エネルギーを吸収し、チャクラの実を得ようとします。
その過程では十尾を神樹へ変化させるため、大筒木の一人を生贄として利用する必要があります。
しかし地球で計画を進めていた途中、カグヤがイッシキを裏切りました。
不意を突かれたイッシキは下半身を失うほどの重傷を負います。
『NARUTO』から作品を追ってきた読者にとって興味深いのは、カグヤが物語上の最終的な強敵だったにもかかわらず、『BORUTO』ではさらにその過去にイッシキという存在が配置されたことです。
これによって大筒木一族は、一人のラスボスではなく、惑星を渡り歩く一族全体の問題として描かれるようになりました。
また、イッシキとカグヤの関係を知ることで、『NARUTO』で描かれたカグヤの物語も違った角度から見えてきます。
『BORUTO』における大筒木の設定は、過去作の敵を単純に上回る存在を追加するだけではなく、「カグヤは大筒木一族の中でどのような立場だったのか」という新しい疑問を生み出しているのです。
ジゲンの体を利用して生き延びた
瀕死状態となったイッシキが生き延びるために利用したのが、僧侶のジゲンです。
イッシキは小さくなってジゲンの体内へ入り込み、寄生する形で生命を維持しました。
やがてジゲンの肉体を支配するようになります。
ただし、ジゲンの体には大筒木イッシキの強大な力を完全に受け止められるだけの適性がありませんでした。
そのためイッシキには、より適した新しい「器」が必要となります。
そこで候補になったのがカワキです。
この「ジゲン=イッシキ」という関係は少し複雑ですが、整理すると、ジゲンとイッシキは本来同一人物ではありません。
イッシキがジゲンを利用して生存し、その肉体を支配して活動していたと考えると分かりやすいでしょう。
「殻」の黒幕としてカワキを器に育てた
イッシキはジゲンとして「殻(カラ)」を率い、カワキを次の器として利用する計画を進めていました。
カワキにとって楔は単なる特殊能力ではありません。
大筒木が復活するための情報が圧縮されたような存在であり、最終的には器の肉体そのものが大筒木へと変化していきます。
だからこそ、イッシキにとってカワキを失うことは致命的でした。
最終決戦でイッシキが残り時間を気にしながらカワキを執拗に探していた理由も、ここにあります。
ナルト、サスケ、ボルト、カワキの連携によってこの計画は崩れ、イッシキの野望は打ち砕かれることになります。
一方、カワキの視点から見ると、イッシキは自分の人生を「器」という目的のために利用し続けた存在でもあります。
だからこそ最終局面でカワキ自身がイッシキを欺き、復活の可能性を断ち切る展開には、単なる敵撃破以上の意味があるのです。
イッシキの能力は?スクナヒコナとダイコクテンを解説

イッシキの強さを象徴するのが、「少名毘古那(スクナヒコナ)」と「大黒天(ダイコクテン)」です。
単純に巨大な破壊力を持つ能力ではなく、「サイズ」と「物体の保管・出現」を操るため、対処方法を知らなければ非常に戦いにくい能力となっています。
| 能力 | 主な特徴 | 戦闘での強み |
|---|---|---|
| 少名毘古那(スクナヒコナ) | 自身や無生物を瞬時に縮小する | 攻撃回避や武器の奇襲に利用できる |
| 大黒天(ダイコクテン) | 物体を特殊な空間に保存し、必要な場所へ取り出す | 巨大な物体などを瞬時に出現させられる |
| 楔(カーマ) | 大筒木が器を利用して復活するための仕組み | カワキを新たな器にしようとしていた |
イッシキの厄介さは、それぞれの能力が独立して強いだけでなく、組み合わせることで攻撃の予測を非常に難しくできる点にあります。
巨大な術を正面からぶつけ合うタイプとは異なり、「見えないほど小さくする」「必要な瞬間に出現させる」という性質が、ナルトやサスケの経験値さえ上回る脅威となりました。
スクナヒコナで自分や物体を縮小
スクナヒコナは、イッシキ自身や無生物を瞬時に縮小できる能力です。
非常に小さくなれば敵の攻撃を回避しやすくなり、逆に武器を縮小して相手から見えにくい状態で接近させることもできます。
必要なタイミングで元の大きさに戻せるため、戦闘では強烈な奇襲になります。
ナルトとサスケほどの経験豊富な忍でさえ苦戦したのは、イッシキ自身の身体能力だけでなく、この認識しづらい攻撃パターンがあったためです。
攻撃が強力でも、発動前に察知できれば回避や対処はできます。
ところがスクナヒコナは「認識すること」そのものを難しくします。この点が、単純な高火力系の能力とは異なる強さです。
ダイコクテンで物体を瞬時に出現させる
ダイコクテンは、物体を時間が進まない特殊な空間へ収納し、必要なときに瞬時に取り出せる能力です。
イッシキはこの能力を利用し、巨大な立方体などを戦場へ出現させました。
スクナヒコナと組み合わせれば、物体を小さくした状態で扱い、任意のタイミングで本来の大きさへ戻すという戦法も成立します。
忍術同士の相性だけを考えて戦ってきたナルトたちにとって、こうした大筒木固有の能力は非常に厄介でした。
スクナヒコナとダイコクテンは、イッシキの「圧倒的な身体能力」に戦術的な複雑さまで加えています。
このためイッシキ戦では、「どの忍術なら勝てるか」だけでなく、相手の特殊能力をどのように突破するかが大きな問題となりました。
イッシキの死因は?転生計画の失敗が決定打
大筒木イッシキの直接的な死因は、復活後の肉体に残されていた寿命が尽きたことです。
そこへバリオンモードによる生命力の消耗が重なり、カワキへの楔の再付与にも失敗しました。
したがって、イッシキの敗北には「寿命」「バリオンモード」「カワキ」の三つが密接に関係しています。
「ナルトがイッシキを倒した」「カワキがイッシキを倒した」のどちらか一方だけで説明すると、この戦いの仕組みを十分に捉えられません。
ナルトが時間を削り、カワキが復活手段を断つ。この連携が成立したことこそが決定打です。
復活したイッシキには時間が残されていなかった
イッシキはジゲンの体を利用していましたが、ジゲンは本来、完全な器として適していたわけではありません。
そのため、イッシキが復活して圧倒的な力を手にしたとしても、その肉体で長期間生存することはできませんでした。
この時間制限が最終決戦の重要なポイントです。
普通に戦えばナルトやサスケを圧倒できるイッシキでも、時間そのものを止めることはできません。
だからこそイッシキは、寿命が尽きる前にカワキを確保し、新しい楔を刻む必要がありました。
これは一見すると圧倒的に不利なナルトたちに残された、数少ない攻略口でもあります。
イッシキを正面から倒せなくても、「イッシキが目的を達成するまでの時間」を耐え切れば勝機が生まれるからです。
バリオンモードが残り寿命をさらに削った
そこで決定的な効果を発揮したのがバリオンモードです。
ナルトがイッシキと接触するたびに、イッシキに残された生命力も減少していきます。
つまりナルトの目的は、必ずしもイッシキを拳だけで倒し切ることではありませんでした。
カワキへ楔を刻むために必要な時間を奪うこと自体が攻撃になっていたのです。
この構造を理解すると、バリオンモードがなぜイッシキに対して特に有効だったのかが分かりやすくなります。
仮にイッシキに十分な寿命が残されていれば、同じ戦法が同じ結果につながったとは限りません。
すでに寿命が限界へ近づいていたイッシキと、相手の生命力を消耗させるバリオンモード。この二つの条件がかみ合ったことが重要でした。
カワキへの楔を刻めず完全に死亡
イッシキは最後までカワキを諦めませんでした。
しかし、カワキが影分身を使ったことで楔の再付与は失敗します。
器を確保できないまま残された寿命が尽きたため、イッシキは肉体を維持できず崩壊しました。
したがって、「誰がイッシキにとどめを刺したのか」という疑問に一人の名前だけで答えるのは、少し違います。
ナルトが寿命を削り、サスケやボルトが戦いをつなぎ、最後にカワキが転生を阻止した。
複数の人物がそれぞれの役割を果たした結果として成立した勝利なのです。
そして「カワキへ楔を残せなかった」という点は、肉体の死以上に重要です。
大筒木にとって楔は復活につながる仕組みだからこそ、器を残さず寿命が尽きたことで、イッシキの転生計画そのものが破綻したのです。
大筒木イッシキの死後はどうなった?
イッシキ本人は死亡しましたが、イッシキが残した大筒木の問題は終わりませんでした。
むしろ物語はここから、コードやボルト、カワキ、そして大筒木シバイへと大きく広がっていきます。
イッシキ戦は一つの物語の終着点であると同時に、『BORUTO』が次の段階へ進むための出発点でもありました。
コードがイッシキの意志を受け継ぐ
イッシキの死後、彼の忠実な部下だったコードが重要人物として浮上します。
コードも楔を刻まれた人物ですが、イッシキの器にはなれませんでした。
それでもイッシキへの忠誠心は強く、イッシキは死後、コードの前に現れて自らの意志を託します。
そこで示されたのが、神樹からチャクラの実を得ながら進化し続け、最終的に「大筒木の神」へ至るという方向性です。
イッシキ自身の復活計画は終わりましたが、その思想や目的はコードへ引き継がれたわけです。
この点でイッシキの死は「敵を一人倒して終了」ではなく、物語を次の段階へ移す分岐点になっています。
さらに、この「大筒木の神」という概念は、後に語られる大筒木シバイを理解するうえでも重要になります。
イッシキ個人の野望だったように見えたものが、実際には大筒木という存在の進化そのものへつながっていくのです。
ナルトは九喇嘛を失った
イッシキとの戦いで最も大きな代償を払った一人がナルトです。
バリオンモード発動後、九喇嘛は消滅します。
ナルトは当初、自分自身の命を代償にする技だと受け取っていましたが、実際に消費され尽くしたのは九喇嘛のチャクラと生命でした。
長年にわたってナルトと共に戦ってきた九喇嘛を失ったことは、戦力面だけではなく物語上でも非常に大きな転換でした。
イッシキには勝利したものの、その勝利は決して無傷ではなかったのです。
『NARUTO』から見続けてきた読者にとって、ナルトと九喇嘛の関係は敵対から始まり、長い時間をかけて信頼関係へ変化してきました。
そのためイッシキ戦は、敵との決着だけでなく、ナルトと九喇嘛の長い物語にも大きな節目をもたらした戦いとなっています。
サスケも輪廻眼を失う
さらにサスケも大きな力を失います。
イッシキとの決着後、モモシキの意識に支配されたボルトによって左目を攻撃され、輪廻眼を失うことになります。
これによって、『NARUTO』から忍界最強クラスを担ってきたナルトとサスケの二人が、ほぼ同じ時期に大幅な戦力低下を経験しました。
この展開は、単に二人を弱体化させるだけではありません。
物語の中心をナルトとサスケの世代から、ボルトとカワキたちの世代へ移していく節目として見ることもできます。
これまでは危機が訪れても、最終的にはナルトやサスケが戦えるという安心感がありました。
イッシキ戦を経てその前提が崩れたことで、ボルトやカワキ自身が大筒木の問題と向き合わなければならない状況が強まっていきます。
大筒木シバイとは?イッシキより強いの?
大筒木シバイはイッシキとは別の大筒木で、長い年月にわたる転生とチャクラの実による進化の末、神の領域へ到達したとされる存在です。
そのため、「大筒木イッシキ」と「大筒木シバイ」は同一人物ではありません。
イッシキがコードに語った「大筒木の神」という概念を考えるうえでも、シバイは非常に重要です。
| 比較 | 大筒木イッシキ | 大筒木シバイ |
|---|---|---|
| 物語での位置付け | ナルトたちと直接戦った大筒木 | 後に存在が語られる大筒木 |
| 肉体 | ジゲンを利用し、カワキへの転生を計画 | 肉体を必要としない領域へ到達した可能性が示される |
| 特徴 | スクナヒコナやダイコクテンを使用 | 大筒木の進化の先を示す存在 |
| イッシキ戦への関与 | 当事者 | 直接関与していない |
シバイは肉体を必要としない領域へ到達したとされる
シバイについては、アマドによってその情報が語られます。
長い年月にわたり楔による転生を繰り返し、チャクラの実を食べ続けた結果、シバイは大筒木として進化していったとされています。
そして最終的には、肉体を必要としない高次の存在へ到達した可能性が示されています。
ここで重要なのは、シバイがイッシキ戦のように直接戦闘する敵として登場したわけではない点です。
したがって、描写だけから「イッシキとシバイが戦ったらどちらが勝つ」と単純比較するのは難しいでしょう。
ただし物語上、イッシキが目指していた大筒木の進化の先を具体化する存在として、シバイが置かれていることは注目できます。
つまり、イッシキが「進化を目指す途中の大筒木」だとすれば、シバイはその思想の先に何があるのかを示す存在として理解しやすいでしょう。
イッシキと大筒木シバイの違い
イッシキとシバイを考える際には、単純な「戦闘力ランキング」だけで比べないことが大切です。
イッシキについては、ナルトやサスケとの直接戦闘を通して具体的な能力や強さが描かれています。
一方、シバイは大筒木が進化を続けた先にある存在として説明されています。
そのため、イッシキは実際の戦闘描写によって強さが示された存在、シバイは大筒木の進化そのものを象徴する存在という違いがあります。
「シバイのほうがイッシキより強いのか」という疑問は自然ですが、両者が直接戦った描写を前提にした比較ではありません。
物語上の役割そのものが異なる点を押さえておくと、混同しにくくなります。
イッシキからシバイへつながる大筒木のテーマ
イッシキは圧倒的な戦闘力を持っていました。
しかし、彼がコードへ残した意志まで見ると、大筒木の最終目的は単純に「強い敵になること」ではないと分かります。
惑星を利用してチャクラの実を得る。
転生を繰り返す。
さらに進化する。
その果てに神の領域へ到達する――。
シバイの存在によって、イッシキの目的が大筒木一族全体の進化という、さらに大きな設定につながったと考えられます。
筆者としては、イッシキ戦の本当の役割はここにあると感じます。
イッシキという強敵を倒して物語を閉じるのではなく、その死をきっかけに「そもそも大筒木とは何なのか」という謎を広げているのです。
『NARUTO』ではカグヤという一人の強敵に集約されていた大筒木の謎が、『BORUTO』ではイッシキを経由して「一族の生態」「転生」「進化」へ拡張されました。
シバイは、その拡張された設定の到達点を考えるための重要な存在だといえるでしょう。
「ボルト かぐら」「渦彦」はイッシキと関係する?
「ボルト かぐら」や「渦彦」を調べていて、大筒木イッシキとの関係が気になった人もいるでしょう。
結論から整理すると、枸橘かぐらや「螺旋丸・渦彦」は、イッシキの最後の戦いに直接関係する要素ではありません。
名前の似た大筒木カグヤや、後のボルトが使う技と混同しないことがポイントです。
「ボルト かぐら」は大筒木カグヤとは別人
『BORUTO』には枸橘かぐら(からたちカグラ)という人物が登場します。
一方、イッシキと共に地球へやって来たのは大筒木カグヤです。
「かぐら」と「カグヤ」は名前が似ていますが、まったく別の人物です。
イッシキの過去を調べる場合に重要なのは枸橘かぐらではなく、大筒木カグヤとの関係になります。
カグヤがイッシキを裏切ったことが、イッシキがジゲンへ寄生し、やがてカワキを器として求める長い流れの出発点になりました。
整理すると、「ボルト かぐら」で探している場合は枸橘かぐら、「イッシキと一緒に地球へ来た人物」を探している場合は大筒木カグヤです。
似た響きですが、イッシキの設定を理解するうえでは明確に区別する必要があります。
渦彦はイッシキ戦の技ではない
「螺旋丸・渦彦(うずひこ)」は、成長したボルトが使用する技として後の物語で登場します。
ナルトがイッシキ戦で使用したバリオンモードとは別の能力です。
そのため、イッシキの死因を整理する際に「渦彦で倒された」と考えるのは誤りです。
イッシキとの最終決戦で重要だったのは、ナルトのバリオンモードとカワキの影分身でした。
一方で渦彦は、イッシキ戦を経て物語の主役が次世代へ移った後、ボルト自身がどのような力を身につけたのかを象徴する技の一つとして見ると位置付けが分かりやすいでしょう。
ここには世代交代という意味で興味深い対比があります。
イッシキ戦では、ボルトたちを守るためにナルトがバリオンモードという大きな代償を伴う力を使いました。
その後の物語では、成長したボルト自身が「螺旋丸・渦彦」のような独自の技を使用します。
つまり渦彦はイッシキを倒した技ではありませんが、イッシキ戦によって本格化した世代交代の先にある技として見ることができます。
考察|イッシキの最後がBORUTOの転換点になった理由
個人的には、大筒木イッシキの最後は『BORUTO』の中でも非常に重要な転換点だったと考えています。
理由は、単に強大な敵が一人死亡しただけではないからです。
第一に、ナルトとサスケが大きな力を失いました。
ナルトは九喇嘛を失い、サスケは輪廻眼を失います。
『NARUTO』から物語を追ってきた読者にとって、この二人は「最後に何とかしてくれる存在」でもありました。
その絶対的な安心感がイッシキ戦を境に崩れています。
これは『BORUTO』という作品が、前作の主人公たちに頼った物語から離れるために必要な変化だったとも考えられます。
ナルトとサスケが圧倒的な力を維持したままであれば、ボルトたちが危機に直面しても「二人が解決すればよい」という構図になりかねません。
イッシキ戦によって、その前提が大きく変化しました。
第二に、カワキの物語上の重要性が一段と高まりました。
イッシキにとってカワキは器でしたが、ナルトにとっては守るべき家族の一員です。
そしてカワキ自身にとって楔は、自分を長く苦しめてきた支配の象徴でもありました。
そんなカワキが最後に自分自身の判断で影分身を使い、イッシキを欺いたことには大きな意味があります。
「器」として扱われてきた少年が、自分の意志でイッシキの復活を断ち切った。
この構図こそ、単なる能力バトルでは終わらないイッシキ戦の魅力ではないでしょうか。
さらに注目したいのが、イッシキが「肉体を交換しながら生き延びようとする存在」であるのに対し、カワキは「自分の人生を自分で選ぼうとする存在」として描かれている点です。
イッシキにとって肉体は目的達成のための器ですが、カワキにとって自分の肉体と人生は自分自身のものです。
その対立が最後の影分身によって決着したと考えると、イッシキ戦には「誰がカワキの人生を決めるのか」というテーマも見えてきます。
第三に、大筒木の物語そのものが終わらなかったことです。
イッシキ死亡後にはコードが意志を継ぎ、その先では大筒木シバイというさらに大きな存在が語られます。
つまりイッシキは、物語における「大筒木編の最終地点」ではありません。
むしろ、カグヤからイッシキ、イッシキからコード、さらにシバイへと大筒木の設定を拡張する中継点だったと考えられます。
この流れを整理すると、『BORUTO』における大筒木の脅威が段階的に変化していることも分かります。
カグヤでは「地球へ来た大筒木」という存在そのものが大きな謎でした。
イッシキでは「大筒木はどのように転生し、惑星を利用するのか」という仕組みが掘り下げられます。
そしてシバイが語られる段階では、「大筒木が進化を続けた先に何があるのか」という、さらに大きなテーマへ進んでいます。
筆者としては、これこそイッシキを単なる「カグヤより後に登場した強敵」だけで捉えるともったいない理由です。
イッシキは、前作から続く大筒木の謎を『BORUTO』独自の世界観へ接続する役割を果たした存在でもあります。
そしてナルトとサスケが弱体化したことで、ボルトとカワキ自身が問題を解決しなければならない状況も生まれました。
後にボルトが「螺旋丸・渦彦」のような独自の力を身につけていく流れまで含めると、イッシキ戦は旧世代から新世代へのバトンタッチを決定的にした戦いだったと見ることができます。
「最強の敵を倒した戦い」であると同時に、「誰がこれからの物語を背負うのか」を明確にした戦いだったのです。
まとめ|大筒木イッシキの最後と今後の展開
大筒木イッシキは、ナルトたちとの壮絶な戦いの末、カワキへの楔の再付与に失敗し、残された寿命が尽きたことで死亡しました。
ナルトのバリオンモードがイッシキの残り時間を削り、最後はカワキの影分身が転生計画を打ち砕きます。
イッシキの最後のポイント
- ナルト&サスケを圧倒するほどの戦闘力を持っていた
- スクナヒコナとダイコクテンを駆使して戦った
- ナルトのバリオンモードによって残り寿命を削られた
- カワキの影分身を見抜けず、楔を刻むことに失敗した
- 転生計画が破綻し、寿命が尽きて死亡した
- 死後、コードへ大筒木の意志を託した
しかし、イッシキの死は大筒木を巡る物語の終わりではありません。
コードがその意志を受け継ぎ、さらに大筒木シバイという存在まで明かされることで、大筒木一族を巡る謎はむしろ広がっていきます。
また、イッシキ戦ではナルトが九喇嘛を失うという大きな犠牲を払いました。
サスケも戦いの直後に輪廻眼を失い、木ノ葉側の戦力バランスは大きく変化します。
そしてボルトとカワキの関係も、物語が進むにつれて大きく変わっていきます。
後のボルトが「螺旋丸・渦彦」のような独自の力を使用するようになることまで考えると、イッシキの死はナルトとサスケの時代から、ボルトとカワキの時代へ移る大きな節目だったといえるでしょう。
イッシキという圧倒的な敵との戦いが終わったことで、物語は「誰が最強なのか」という戦いから、大筒木の正体や楔の意味、そしてボルトとカワキの運命へと焦点を移していきます。
イッシキ、カグヤ、シバイという大筒木を一本の流れで見ると、作品が描こうとしているのは単なる敵のインフレだけではありません。
惑星を渡り、転生し、進化を続ける大筒木とは何者なのか。
イッシキの最後は、その大きな謎へ物語を進めるための重要な分岐点だったと考えられます。
よくある質問
大筒木イッシキは誰に殺された?
特定の一人が直接とどめを刺したわけではありません。
ナルトのバリオンモードによってイッシキの残り寿命が削られ、最後にカワキが影分身を使って楔の再付与を失敗させた結果、寿命が尽きて死亡しました。
そのため、ナルトが「時間を削り」、カワキが「転生を阻止した」という理解が分かりやすいでしょう。
大筒木イッシキと大筒木シバイは同一人物?
イッシキと大筒木シバイは別の存在です。
イッシキはジゲンを利用して生存し、カワキへの転生を目指した大筒木です。
一方のシバイは、長い年月にわたって進化を繰り返し、神の領域へ到達したとされる大筒木として後に存在が語られます。
イッシキがコードへ語った「大筒木の神」という方向性を理解するうえで、シバイは重要な存在です。
大筒木イッシキとカグヤはどんな関係?
イッシキと大筒木カグヤは、共に地球へやって来た大筒木です。
しかし計画の途中でカグヤがイッシキを裏切り、イッシキは致命的なダメージを負いました。
その後、イッシキはジゲンの体を利用して生存し、最終的にカワキを新しい器として求めることになります。
なお、『BORUTO』に登場する枸橘かぐらと大筒木カグヤは別人です。
イッシキは螺旋丸・渦彦で倒された?
いいえ。イッシキが死亡した戦いで「螺旋丸・渦彦」は使用されていません。
イッシキ戦で重要だったのはナルトのバリオンモードとカワキの影分身です。
螺旋丸・渦彦は、後の物語で成長したボルトが使用する技であり、イッシキの死因とは直接関係ありません。
イッシキが死亡したのになぜ大筒木の問題は続く?
イッシキ本人が死亡しても、大筒木一族や楔、神樹を巡る問題そのものは残っているためです。
イッシキの死後にはコードがその意志を受け継ぎ、さらに大筒木シバイという存在も語られます。
そのためイッシキの死亡は大筒木編の終わりというより、ボルトやカワキを中心とした次の物語へ移行する転換点として位置付けられます。



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