『ワンピース』に登場する海軍元帥・赤犬(サカズキ)は、徹底した「正義」を掲げる冷酷なキャラクターとして知られています。
しかし、なぜ彼はここまで極端な正義を貫くのでしょうか?
本記事では、赤犬の幼少期や海軍入隊の経緯、オハラの事件、頂上戦争での行動など、彼の過去に迫ります。
- 赤犬(サカズキ)の幼少期や海軍入隊の経緯
- オハラのバスターコール事件での冷酷な判断
- 頂上戦争でのエースとの戦いと白ひげとの激突
- パンクハザードでの青雉との決闘と海軍元帥への道
- 赤犬の「徹底的な正義」がもたらす影響と今後の展開
赤犬(サカズキ)の幼少期と青年時代
海軍本部元帥として絶対的な正義を貫く赤犬(サカズキ)。
しかし、彼がここまで極端な正義にこだわる理由は、過去の経験にあると考えられます。
ここでは、サカズキの幼少期や青年時代に焦点を当て、彼がどのように成長していったのかを解説します。
北の海(ノースブルー)で育った少年時代
サカズキは北の海(ノースブルー)で生まれました。
幼少期の詳細は明かされていませんが、彼の生い立ちには厳しい環境があったと推測されています。
幼い頃から正義に対する強い信念を持ち、周囲に対しても冷徹な態度を取っていたことが描かれています。
海軍入隊と訓練時代
23歳の時、サカズキは海軍に入隊し、同期には黄猿(ボルサリーノ)がいました。
訓練時代にはすでに「怪物」と称されるほどの実力を持ち、厳しい鍛錬を積んでいました。
彼の才能は、当時の教官であるゼファーからも評価されていたとされ、後に海軍の最重要人物の一人となります。
赤犬の冷酷な正義が生まれた理由
赤犬(サカズキ)は、海軍の中でも「徹底的な正義」を貫くことで知られています。
しかし、なぜ彼はここまで過激な思想を持つようになったのでしょうか?
その大きな要因となったのが、オハラのバスターコール事件や青雉(クザン)との対立です。
オハラのバスターコールでの非情な決断
22年前、サカズキはオハラのバスターコールに参加しました。
この作戦では、古代兵器の情報を解読しようとした考古学者たちを抹殺するため、オハラの島が徹底的に破壊されました。
サカズキは、たとえ一般市民や海兵であっても、危険因子を排除するべきだと考え、避難船を撃沈するという決断を下します。
この冷酷な行動は、同じ作戦に参加していた青雉(クザン)でさえも「やりすぎだ」と非難するほどでした。
青雉(クザン)との対立とその影響
オハラ事件をきっかけに、サカズキと青雉(クザン)は正義の在り方を巡って対立するようになります。
青雉は「だらけた正義」を掲げ、状況に応じた柔軟な判断を重視する一方で、サカズキは「徹底的な正義」を貫くことを最優先しました。
この価値観の違いは、後にパンクハザードでの決闘へと繋がり、二人の関係を決定的なものにします。
サカズキの冷酷な正義は、こうした過去の経験によって強化され、後の頂上戦争や海軍元帥としての政策にも大きな影響を与えることになります。
頂上戦争での赤犬の行動と影響
『ワンピース』のマリンフォード頂上戦争は、赤犬(サカズキ)の冷酷な正義が最も顕著に現れた戦いでした。
彼はこの戦争において、ポートガス・D・エースや白ひげと激突し、海軍の勝利に大きく貢献しました。
ここでは、赤犬の頂上戦争での行動と、それがもたらした影響について詳しく解説します。
ポートガス・D・エースとの戦い
赤犬は戦場でエースを激しく挑発し、彼を怒らせることで戦闘へと引きずり込みました。
彼は「白ひげは時代に取り残された敗北者だ」と侮辱し、これに怒ったエースが攻撃を仕掛けます。
しかし、赤犬はマグマグの実の能力を使い、エースのメラメラの実の能力を完全に上回る力で打ち倒しました。
さらに、逃げようとするルフィにとどめを刺そうとした際、エースはルフィを庇い、赤犬の攻撃を受けて命を落とします。
この出来事はルフィの人生において最大の悲劇となり、後の成長に大きな影響を与えました。
白ひげとの壮絶な戦闘
エースを失った怒りに燃える白ひげは、赤犬に対して怒涛の攻撃を仕掛けました。
赤犬は白ひげの攻撃を受けながらも応戦し、一時的に戦闘不能に追い込まれます。
しかし、その後すぐに戦線復帰し、撤退する海賊たちを追撃。
彼はルフィを執拗に狙い、ジンベエの防御を突破してルフィに重傷を負わせました。
最終的には赤髪のシャンクスの介入によって戦争が終結し、赤犬の猛攻は止まりました。
この戦争での彼の活躍は、海軍内での評価を大きく高め、後の元帥昇格へとつながることになります。
赤犬が海軍元帥となった理由
マリンフォード頂上戦争後、海軍は新たな元帥を決める必要がありました。
そこで候補に挙がったのが、赤犬(サカズキ)と青雉(クザン)でした。
最終的に赤犬が元帥の座を勝ち取り、海軍の方針はより強硬なものへと変化していきます。
パンクハザードでの青雉との決闘
元帥の座を巡る決着は、パンクハザードでの10日間に及ぶ戦いによって決まりました。
青雉は柔軟な「だらけた正義」を掲げ、強硬な赤犬のやり方に反対していました。
両者の価値観の違いは大きく、最終的に壮絶な戦闘へと発展。
結果、赤犬が勝利し、青雉は海軍を去ることとなりました。
この戦いの影響で、パンクハザードの気候が半分は灼熱、半分は極寒という異常な状態になったと言われています。
海軍本部の新世界移転と強硬な体制
赤犬が元帥となった後、彼の最初の決定の一つが、海軍本部を「新世界」へ移転することでした。
これは新時代の海賊たちを直接監視し、迅速に対応するための大きな戦略変更でした。
また、彼の強硬な方針のもと、海軍の戦力を大幅に強化し、新たな「世界徴兵制度」を導入。
これにより、藤虎(イッショウ)や緑牛(アラマキ)といった強力な新世代の海軍大将が誕生しました。
赤犬の就任によって、海軍はこれまで以上に徹底的な正義を掲げる組織へと変貌を遂げました。
まとめ:赤犬の過去が形成した「徹底的な正義」
赤犬(サカズキ)は、その過去の経験によって徹底的な正義を貫く海軍元帥となりました。
幼少期から厳しい環境で育ち、海軍入隊後は数々の戦いを経験しながら、自身の正義を極限まで磨き上げていきました。
特にオハラのバスターコール事件や頂上戦争での決断は、彼の冷酷な正義を強固なものにしました。
赤犬の正義の根源
赤犬は、世界の秩序を守るためには、徹底的な抹殺も辞さないという考えを持っています。
その結果、オハラ事件では避難船を撃沈し、頂上戦争ではエースを殺害するという決断を下しました。
これらの行動は、彼がいかに「悪」と判断したものを根絶することに固執しているかを示しています。
赤犬の今後と海軍の未来
赤犬が海軍元帥となったことで、海軍はこれまで以上に厳格な組織へと変貌しました。
海軍本部の新世界移転や、世界徴兵制度による新たな戦力強化など、その影響は計り知れません。
今後、ルフィたちとの対立がどのように展開されるのか、そして彼の正義が最後まで貫かれるのかが注目されます。
果たして、赤犬の「徹底的な正義」は、本当に世界のためになるのか――今後の物語から目が離せません。
- 赤犬(サカズキ)は北の海(ノースブルー)出身で幼少期から厳しい環境で育つ
- 海軍入隊後、徹底的な正義を掲げ、数々の戦いで冷酷な判断を下す
- オハラのバスターコールでは避難船を撃沈し、青雉との対立を深める
- 頂上戦争ではエースを殺害し、白ひげとの壮絶な戦いを繰り広げる
- パンクハザードでの青雉との決闘に勝利し、海軍元帥へと昇格
- 元帥として海軍本部を新世界へ移転し、強硬な方針を推し進める
- 赤犬の「徹底的な正義」が今後の世界にどのような影響を与えるのか注目される
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