『呪術廻戦』の中心人物は虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇・五条悟で、物語最大の敵として両面宿儺と羂索が立ちはだかります。
本記事では、『呪術廻戦』の主要キャラクターを所属・術式や能力・大切な相手・物語での役割という4つの視点から整理します。
原作漫画は2024年9月に連載を終え、コミックス第30巻が2024年12月25日に発売されました。TVアニメは第3期「死滅回游 前編」まで放送され、2026年8月時点では第4期「死滅回游 後編」が制作中です。
なお、「呪術回線 キャラ」と検索されることもありますが、正式な作品名は『呪術廻戦』です。
この記事には原作最終話までの重大なネタバレが含まれます。アニメで描かれていない展開を知りたくない方は、視聴済みの範囲までご覧ください。
呪術廻戦の主要キャラは誰?最初に覚えたい15人一覧

『呪術廻戦』のキャラを把握するなら、まず虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇・五条悟・両面宿儺・羂索を覚えるのがおすすめです。
さらに乙骨憂太、禪院真希、七海建人、東堂葵、夏油傑、真人、脹相、日車寛見、髙羽史彦まで押さえると、『呪術廻戦 0』から死滅回游、最終決戦までの人物関係がかなり見えやすくなります。
| キャラクター | 主な所属・立場 | 術式・能力 | 物語での主な役割 |
|---|---|---|---|
| 虎杖悠仁 | 東京校1年 | 卓越した身体能力、黒閃、赤血操術、御廚子 | 主人公・宿儺の元器 |
| 伏黒恵 | 東京校1年 | 十種影法術 | 虎杖の仲間・宿儺に狙われる術師 |
| 釘崎野薔薇 | 東京校1年 | 芻霊呪法 | 虎杖・伏黒と戦う同級生 |
| 五条悟 | 東京校教師 | 無下限呪術、六眼 | 次世代を育てる現代最強の術師 |
| 乙骨憂太 | 東京校上級生 | 術式の模倣、反転術式、リカ | 特級術師・『呪術廻戦 0』主人公 |
| 禪院真希 | 東京校上級生 | 完全な天与呪縛、呪具戦闘 | 禪院家の価値観を打ち破る術師 |
| 七海建人 | 1級呪術師 | 十劃呪法 | 虎杖を導く大人 |
| 東堂葵 | 京都校3年 | 不義遊戯 | 虎杖を精神面と戦闘面で支える術師 |
| 両面宿儺 | 呪いの王 | 御廚子、伏魔御廚子 | 物語最大の敵 |
| 羂索 | 古代から生きる術師 | 肉体を渡る術式、呪霊操術など | 死滅回游の仕掛け人 |
| 夏油傑 | 元東京校生・呪詛師 | 呪霊操術 | 五条の親友から敵対者へ変わる人物 |
| 真人 | 特級呪霊 | 無為転変 | 虎杖の価値観を揺さぶる宿敵 |
| 脹相 | 呪胎九相図 | 赤血操術 | 敵から虎杖の兄へ変化 |
| 日車寛見 | 死滅回游の泳者 | 誅伏賜死、処刑人の剣 | 法と罪を背負う覚醒術師 |
| 髙羽史彦 | 死滅回游の泳者 | 超人 | 笑いによって羂索を追い詰める芸人 |
キャラクターを名前だけで覚えようとすると、登場人物の多さに圧倒されやすくなります。
そこでおすすめしたいのが、「所属→術式→大切な相手→戦う目的」という順番で人物を整理する方法です。
たとえば伏黒恵なら、「東京校1年・十種影法術・津美紀を大切にする・善人を救うために戦う」と覚えると、能力だけでなく行動の理由まで見えてきます。
『呪術廻戦』では術式がキャラクターの内面と結びついているケースも多いため、この覚え方をすると物語そのものへの理解も深まります。
東京校の主要キャラクターは?虎杖悠仁たちを紹介

東京校の生徒は、『呪術廻戦』の物語を動かす中心人物です。
1年生3人だけでなく、乙骨憂太や禪院真希ら上級生も、宿儺との最終決戦で欠かせない役割を果たしました。
虎杖悠仁
- 所属:東京都立呪術高等専門学校1年
- 誕生日:3月20日
- 主な能力:卓越した身体能力、黒閃、赤血操術、御廚子
- 大切な相手:伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟、脹相
虎杖悠仁は、『呪術廻戦』の主人公です。
仙台で暮らす高校生でしたが、学校に現れた呪霊から仲間を守るため、特級呪物「両面宿儺の指」を飲み込みました。その結果、宿儺を肉体に宿しながら意識を保てる、極めて特殊な存在となります。
虎杖は生まれつき人間離れした身体能力を持ち、呪力を学ぶ前から砲丸を驚異的な距離まで投げ、建物の壁を破壊するほどの力を発揮していました。
序盤では拳を主体として戦い、呪力が遅れて衝突する「逕庭拳」や黒閃を経験。戦闘経験を重ねるにつれて、呪術師として急速に成長していきます。
終盤には呪胎九相図を取り込んだ影響で赤血操術を使用します。さらに、宿儺を長期間宿していた肉体へ術式が刻まれ、自身の「御廚子」も発現しました。
虎杖の根底にあるのは、祖父・虎杖倭助から託された、人を助けて大勢に囲まれて死ぬという考えです。
しかし渋谷事変では、宿儺が虎杖の肉体を使って多数の命を奪います。虎杖は自分の意思による行為ではない惨劇まで背負い、自分を単なる「歯車」と捉えるほど追い詰められました。
真人との戦いも虎杖を大きく変えます。
自分だけが正しい側にいるという考えを捨て、呪いを祓う役割を果たし続ける覚悟を固めたことは、その後の虎杖を理解する重要な転換点です。
それでも最終局面では、宿儺を憎んで消し去るだけでなく、再び自分の中へ戻って共に生きる道まで提示します。
筆者は、虎杖の本当の強さは打撃力ではなく、深く傷つけられても相手を理解しようとする余白を失わなかったことにあると考えます。
伏黒恵
- 所属:東京都立呪術高等専門学校1年
- 誕生日:12月22日
- 術式:十種影法術
- 大切な相手:伏黒津美紀、虎杖悠仁
伏黒恵は、御三家の一つである禪院家に伝わる相伝術式「十種影法術」を受け継ぐ術師です。
自らの影を媒介として、玉犬、鵺、蝦蟇、満象などの式神を呼び出します。影の中へ呪具や自分自身を収納できるなど、応用範囲の広さも特徴です。
十種影法術を象徴する存在が「八握剣異戒神将魔虚羅」です。
歴代の十種影法術の使い手でも調伏できなかった式神で、受けた攻撃や現象へ適応していく能力を持ちます。この魔虚羅が、後に宿儺と五条悟の戦いにも重大な影響を及ぼしました。
伏黒は、すべての人を平等に救おうとはしません。
善人が不当に傷つけられることを嫌い、自分が救う価値があると判断した人を救うという信念を持っています。虎杖の死刑を回避しようとした行動にも、義姉である津美紀の影響がありました。
父親は、呪力を完全に持たない代わりに超人的な肉体を得た伏黒甚爾です。
恵は甚爾によって禪院家へ売られかけましたが、五条悟の介入によって禪院家には入らず、津美紀と共に育ちます。
死滅回游へ参加した最大の目的も、術式を与えられて泳者となった津美紀を救うことでした。
ところが、津美紀の肉体には平安時代の術師・万が受肉していました。さらに伏黒は宿儺に肉体を奪われ、自身の十種影法術によって万を倒される形で津美紀を失います。
伏黒の魂を深く沈めるため、宿儺はあえて彼の術式を使って大切な人を手にかけたのです。
冷静に見える伏黒ですが、実際には自分より他人を優先し、苦しみを一人で抱え込みやすい人物です。
筆者には、影の中へ式神や呪具を抱える十種影法術が、他者の人生まで自分の内側へ抱え込む伏黒の生き方を映しているように感じられます。
釘崎野薔薇
- 所属:東京都立呪術高等専門学校1年
- 誕生日:8月7日
- 術式:芻霊呪法
- 大切な相手:虎杖悠仁、伏黒恵、沙織、ふみ
釘崎野薔薇は、地方の閉鎖的な人間関係を嫌い、東京で暮らすために呪術高専へ入学した術師です。
釘、金槌、藁人形を使う「芻霊呪法」を操り、対象の一部を通じて本体へ攻撃を伝える「共鳴り」や、打ち込んだ釘から呪力を爆発させる「簪」を使用します。
釘崎の魅力は、自分の価値を他人の基準へ預けないことです。
女性らしさを一方的に押しつけられることも、呪術師としての強さだけで評価されることも拒み、自分の外見と生き方を自分自身で肯定しています。
壊相・血塗との戦いでは虎杖との高い連携能力を見せ、黒閃も経験しました。
渋谷事変では真人の分身体と交戦し、本体に対しても魂を介した「共鳴り」が有効であることを示します。しかし、その後に真人の本体から魂へ触れられ、左顔面に重傷を負いました。
その後は長く生死が明かされませんでしたが、宿儺との最終決戦で復帰します。保管されていた宿儺の指へ「共鳴り」を発動し、虎杖が宿儺を追い詰める決定的な隙を作りました。
彼女の復帰は、単なる驚きの演出ではありません。
第1話から共に歩んだ1年生3人が、それぞれ喪失と絶望を経験したうえで、再び同じ目的へ向かう場面だったと筆者は受け止めています。
乙骨憂太
- 所属:東京都立呪術高等専門学校
- 等級:特級呪術師
- 主な能力:膨大な呪力、術式の模倣、反転術式、リカ
- 大切な相手:祈本里香、禪院真希、五条悟
乙骨憂太は『呪術廻戦 0』の主人公で、本編では虎杖たちの先輩として登場します。
幼なじみの祈本里香を交通事故で亡くした後、彼女を特級過呪怨霊として自分に縛りつけてしまいました。
乙骨が里香に呪われたのではありません。死を受け入れられなかった乙骨が、里香を現世へ縛る呪いをかけていたのです。
里香の解呪後も、乙骨は外付けの術式・呪力の備蓄である「リカ」と接続し、膨大な呪力や模倣した術式を一定時間使用できます。
反転術式を自分だけでなく他者にも使用できる希少な術師であり、戦闘と治療の両面で非常に高い能力を持ちます。
死滅回游の仙台結界では、石流龍、烏鷺亨子、黒沐死らと連戦しました。
宿儺との最終決戦では、自身の領域展開も使用して虎杖と共闘。さらに、羂索が使っていた肉体を渡り歩く術式を模倣し、五条悟の肉体へ移るという危険な策を実行します。
乙骨の行動を支えているのは、強さへの欲望ではありません。
五条だけに「怪物」としての役目を負わせてきた状況を変えるため、自分も人としての一線を越える覚悟を選びました。
『呪術廻戦 0』では他人とのつながりに怯えていた少年が、最終局面では他人のために自分自身さえ差し出そうとする。この変化は、乙骨というキャラクターの成長を象徴しています。
禪院真希
- 所属:東京都立呪術高等専門学校2年
- 主な能力:完全な天与呪縛、呪具による近接戦闘
- 大切な相手:禪院真依、乙骨憂太
- 初登場時の等級:4級
禪院真希は、御三家の一つである禪院家に生まれながら、呪力をほとんど持たなかった人物です。
当初は呪霊を見るための眼鏡を使い、呪具による近接戦闘で戦っていました。4級という等級は実力を正しく反映したものではなく、禪院家からの妨害も影響しています。
真希の人生を理解するうえで欠かせないのが、双子の妹・真依との関係です。
呪術の世界では一卵性双生児が一つの存在として扱われるため、真希と真依は互いの能力を制限する状態にありました。
真依は最期に自らの命と真希に残っていた呪力を持ち去り、一本の刀を残します。その結果、真希は伏黒甚爾と同じく、呪力を完全に持たない強靱な肉体へ到達しました。
真希は当初、禪院家へ戻って当主となり、自分を否定した者たちを見返そうとしていました。
しかし最終的には、人を血筋や術式で序列化する家の仕組みそのものを破壊します。
桜島結界ではさらなる成長を遂げ、宿儺との最終決戦でも呪力を持たないという特殊性を生かして戦いました。
これは痛快な逆転に見える一方、妹を失うという取り返しのつかない代償の上に成立した変化です。力を得ることが、そのまま幸福になるとは限らない点に『呪術廻戦』らしさがあります。
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呪術高専の教師・京都校・関係者には誰がいる?
呪術高専の教師や卒業生は、生徒を導くだけでなく、古い呪術界の制度へ異なる立場から向き合っています。
五条悟を中心に、七海建人、家入硝子、夜蛾正道、日下部篤也、京都校の術師まで押さえると、単なる「生徒対敵」という構図ではないことが分かります。
五条悟
- 所属:東京都立呪術高等専門学校教師
- 術式:無下限呪術
- 特性:六眼
- 領域展開:無量空処
五条悟は、現代最強と呼ばれる特級呪術師です。
対象との間に無限を作り、近づくものを限りなく減速させる無下限呪術と、呪力を極めて精密に認識する六眼を併せ持ちます。
術式順転「蒼」、術式反転「赫」、両者を組み合わせた虚式「茈」など、作中でも最高峰の攻撃手段を使用します。
一人で呪術界の勢力図を変えるほどの力を持ちながら、五条が望んでいたのは自分が支配者になることではありません。
虎杖、伏黒、乙骨、真希、秤ら次世代の術師を育て、古い上層部に左右されない呪術界を作ろうとしていました。
学生時代には夏油傑と親友でしたが、天内理子の護衛任務を境に二人の道は分かれます。
五条は甚爾との戦いを経て最強へ到達した一方、共に最強だった夏油を孤独から救えませんでした。この経験が、一人ではなく強い仲間を育てるという方針につながったと考えられます。
新宿での宿儺戦では、領域展開、反転術式、術式反転「赫」、虚式「茈」などを駆使して激戦を繰り広げました。
しかし宿儺は、魔虚羅が無下限呪術へ適応する過程を手本とし、五条本人ではなく存在する空間ごと断つ斬撃を成立させます。五条はその攻撃を受けて敗れました。
五条の人生が示しているのは、最強であることと、孤独から救われることは別問題であるという事実です。
そして重要なのは、五条本人が敗れても、育てた生徒たちまで敗れたわけではない点でしょう。
七海建人
七海建人は、一般企業への就職を経験した1級呪術師です。
対象を一定の比率で分割し、弱点を作り出す「十劃呪法」を使用します。勤務時間を超えると呪力が増す「時間外労働」という縛りも設けていました。
冷静で合理的な人物ですが、虎杖を未成年の子どもとして扱い、危険や責任を大人側が引き受けようとします。
一度は呪術師を辞めて一般企業へ就職したものの、仕事を通じて自分が誰かの役に立っているという実感を求め、呪術師へ戻りました。
渋谷事変では陀艮や漏瑚の攻撃で重傷を負いながら、生存者を助けるために戦い続けました。
真人に倒される直前には、自分の言葉が虎杖にとって呪いになることを警戒します。それでも最後には、後を託す言葉を残しました。
仕事を嫌う発言で知られる七海ですが、その本質は、子どもを戦場の責任から守ろうとした誠実な大人です。
東堂葵
東堂葵は京都校3年の1級呪術師です。
手を叩くことを発動条件として、一定以上の呪力を持つ対象同士の位置を入れ替える「不義遊戯」を使います。
仕組みだけを見ると単純ですが、入れ替える対象やタイミングを瞬時に判断する東堂の知性と組み合わさることで、相手の認識を大きく乱します。
花御戦では虎杖に黒閃の感覚をつかませ、真人戦では絶望する虎杖を立ち上がらせました。
終盤には失った左手の代わりにビブラスラップを装着し、術式の発動条件を再構築して戦線へ復帰します。
宿儺との最終決戦でも虎杖との連携を再現し、敵にとって予測困難な状況を作り出しました。
東堂は笑いを担う人物に見えますが、虎杖が自分を見失うたび、呪術師として立つ理由を思い出させる精神的な支柱です。
夜蛾正道・家入硝子・日下部篤也
夜蛾正道は東京校の学長で、パンダを生み出した呪骸の専門家です。
自立して呪力を生み出す完全自立型人工呪骸の製造法を知っていたため、渋谷事変後に上層部から危険視され、死罪を命じられました。
家入硝子は東京校の医師で、五条悟と夏油傑の同級生です。
他者を反転術式で治療できる希少な人物であり、前線へ立つ術師たちを医療面から支えます。五条と夏油の決裂を近くで見ながら、二人の間へ十分に踏み込めなかった人物でもあります。
日下部篤也は、生得術式を持たずに1級へ到達した術師です。
新陰流の簡易領域、剣術、豊富な現場経験を武器にします。危険を避けたがるように振る舞いながら、渋谷事変や宿儺戦では仲間を守るために前へ出ました。
この3人に共通するのは、五条のような圧倒的な「最強」ではなく、それぞれの技術と立場から次世代を支えていることです。
京都校の主要キャラクター
京都校には、東堂葵のほか、加茂憲紀、三輪霞、禪院真依、西宮桃、究極メカ丸こと与幸吉らが所属しています。
加茂憲紀は、加茂家の相伝術式「赤血操術」を使う術師です。家の事情から次期当主として振る舞っていましたが、羂索が加茂家を掌握したことで立場を失います。
三輪霞は、新陰流の簡易領域と剣術を使用します。突出した生得術式を持たない立場から、才能の怪物が集まる呪術界へ向き合う人物です。
禪院真依は、呪力から物質を作る「構築術式」を持ちます。真希へ厳しい言葉を向けながら、その内側には一人で禪院家へ残された苦しみがありました。
西宮桃は箒を使って飛行し、上空から偵察や支援を行います。交流会では、女性術師が呪術界でどのように評価されるのかという問題について釘崎と異なる価値観を示しました。
与幸吉は、生まれつき広範囲へ術式を届かせられる代わりに、肉体へ大きな制約を負う天与呪縛の持ち主です。
真人との取引で健康な肉体を得ますが、仲間へ情報を伝えるために真人と戦い、命を落としました。
京都校の面々は東京校のライバルとして登場しますが、物語が進むにつれて、同じ呪術界の問題を背負う仲間であることが鮮明になっていきます。
そのほかの重要人物一覧
| キャラクター | 立場・能力 | 物語での役割 |
|---|---|---|
| 庵歌姫 | 京都校教師・術式で味方を補助 | 五条の「茈」を強化する儀式に協力 |
| 楽巌寺嘉伸 | 京都校学長・音を利用する術式 | 保守派から次世代を託される側へ変化 |
| 灰原雄 | 七海の同級生 | その死が七海と夏油の人生へ影響 |
| 天内理子 | 星漿体 | 死が五条・夏油・天元の運命を変える |
| 伏黒甚爾 | 術師殺し・天与呪縛 | 五条を覚醒へ導き、伏黒恵の人生にも影響 |
| 孔時雨 | 仲介人 | 伏黒甚爾へ星漿体暗殺の仕事を仲介 |
| 秤金次 | 東京校3年・坐殺博徒 | 鹿紫雲や裏梅と戦う高い継戦能力の持ち主 |
| 星綺羅羅 | 東京校関係者・星間飛行 | 秤を支え、高専側へ協力 |
| ミゲル | 元夏油一派 | 乙骨を海外で指導し、宿儺戦にも参戦 |
| ラルゥ | 元夏油一派・心身をつかむ術式 | 宿儺の意識をそらし反撃の機会を作る |
| 冥冥 | 1級術師・黒鳥操術 | 情報共有や戦場の中継を担当 |
| 憂憂 | 冥冥の弟・空間移動に関わる術式 | 負傷者の回収と魂の入れ替え訓練に貢献 |
| 猪野琢真 | 七海を尊敬する術師・来訪瑞獣 | 七海の鉈を手に宿儺戦へ参加 |
| 狗巻棘 | 東京校2年・呪言 | 言葉へ呪力を込めて対象を強制的に動かす |
| パンダ | 完全自立型人工呪骸 | 夜蛾正道が生み出した東京校の生徒 |
主要人物を詳細に理解した後、この表の人物を各章と結びつけて覚えると、登場人物の多さを整理しやすくなります。
とくに伏黒甚爾、天内理子、灰原雄は登場期間だけを見ると長くありませんが、その後の五条、夏油、伏黒、七海の人生を大きく変えています。
登場回数と物語上の重要度は必ずしも比例しない点も、『呪術廻戦』のキャラクターを整理するときの重要なポイントです。
呪詛師・呪霊・呪物側の主要キャラは?
『呪術廻戦』の敵キャラには、それぞれ異なる思想と目的があります。
単に主人公を妨害する悪役ではなく、主人公たちとは別の価値観で世界を見ている点が、本作の敵キャラクターの特徴です。
両面宿儺
- 立場:呪いの王・史上最強とされる術師
- 術式:御廚子
- 領域展開:伏魔御廚子
- 重要な関係:虎杖悠仁、伏黒恵、裏梅
両面宿儺は、千年以上前に存在した強大な術師です。
死後も20本の指が特級呪物として残り、虎杖が指を飲み込んだことで現代に受肉しました。
宿儺の術式「御廚子」は、斬撃の「解」と「捌」、炎を用いる攻撃などを扱います。領域展開「伏魔御廚子」は通常の領域のように外殻を閉じず、広い範囲へ攻撃を浴びせることが特徴です。
宿儺は物語の早い段階から、伏黒の十種影法術と可能性に注目していました。
虎杖と結んだ契約を利用して伏黒の肉体へ移り、十種影法術を獲得します。魔虚羅の適応を利用して五条の無下限呪術を突破し、最終的には多くの術師を相手に戦い続けました。
宿儺は、愛や他者とのつながりを必要としません。
自分より弱い者が孤独を語り、理解を求めること自体を拒絶します。対する虎杖は、不完全な者同士が支え合って生きる道を選びました。
この対比があるため、宿儺は単なる「強いラスボス」にとどまりません。
筆者は、虎杖と宿儺の最終対決を、強さの勝負であると同時に、他者を必要とする生き方と、他者を完全に拒絶する生き方の衝突だと考えています。
羂索
羂索は、自分の脳を別人へ移し替え、肉体を渡り歩いてきた術師です。
額に縫い目が残ることが特徴で、作中では加茂憲倫、虎杖香織、夏油傑などの肉体を利用しています。
夏油の肉体から呪霊操術を使用し、真人を取り込んだ後には「無為転変」を遠隔で発動しました。
これにより、術式を持ちながら脳が対応していなかった現代人を覚醒させ、過去の術師を現代人へ受肉させて、死滅回游を開始します。
さらに天元と日本の人間を同化させる構想を進め、呪力による巨大な変化を生み出そうとしました。
羂索の目的は、呪力と人間から自分の想像を超える存在を生み出すことでした。
世界を支配することより、自分にも予測できない結果を見ることを優先しています。
その意味で羂索は、憎悪ではなく好奇心が暴走した人物です。他人の人生を実験材料として扱えるのは、目的が社会的な理想ではなく、個人的な興味に近いからこその恐ろしさでしょう。
そして皮肉なのは、そんな羂索の想像を最も大きく超えた相手の一人が髙羽史彦だったことです。
夏油傑
夏油傑は、かつて五条悟と共に呪術高専で学んだ特級術師です。
呪霊を取り込み、支配する「呪霊操術」を使用します。
学生時代は、強い術師が弱い非術師を守るべきだと信じていました。
しかし、天内理子の死、呪霊を取り込み続ける苦痛、後輩・灰原雄の死、術師を虐待する村人との遭遇などが重なり、非術師を守ることへ疑問を抱きます。
やがて非術師を排除し、術師だけの世界を作ろうとする呪詛師となりました。
『呪術廻戦 0』では百鬼夜行を起こし、乙骨と里香の力を奪おうとして敗北します。
その後の本編で夏油の姿をした人物が活動していますが、それは夏油本人ではなく、遺体を利用している羂索です。
ここは初めて作品を見る際に混乱しやすいポイントなので、夏油傑と羂索は別人と覚えておきましょう。
夏油は最初から残酷だったわけではありません。
守るという理想を真剣に信じていたからこそ、現実との矛盾を一人で処理できず、極端な結論へ向かりました。五条が仲間を育てる道を選んだのに対し、夏油は自分と同じ価値観を持つ者だけで世界を閉じようとしたのです。
真人
真人は、人間が人間を恐れ、憎む感情から生まれた特級呪霊です。
魂へ触れて形を変える「無為転変」を使い、魂の変形に伴って肉体まで変化させます。
吉野順平を利用して虎杖を絶望させ、渋谷事変では七海を殺害し、釘崎へ重傷を負わせました。
真人は虎杖に対し、自分が人間を殺すことと、虎杖が呪霊を祓うことは同じだと突きつけます。
虎杖は真人との戦いを通じ、自分を人々を救う英雄ではなく、呪いを祓い続ける役割の一部として捉えるようになりました。
真人は羂索に取り込まれて消滅しますが、虎杖の心と価値観へ最も深い傷を残した敵の一人です。
宿儺が物語全体の最大級の敵だとすれば、真人は虎杖個人の精神へ最も直接的に食い込んだ宿敵と位置づけられるでしょう。
脹相
脹相は、明治時代に加茂憲倫の肉体を使っていた羂索によって生み出された呪胎九相図の長男です。
赤血操術を使い、弟である壊相と血塗を何よりも大切にしています。
弟たちを虎杖と釘崎に倒されたため、当初は虎杖へ復讐しようとしました。
しかし虎杖との戦闘中、兄弟の死を感知したときと似た異変を覚え、虎杖を弟として認識します。羂索が虎杖の母・香織の肉体を使用していたため、両者は羂索を介してつながる兄弟にあたります。
以降の脹相は、自分を虎杖の兄と定め、命を懸けて守り続けました。
九十九由基と共に天元を守る戦いにも参加し、羂索と激突します。
宿儺戦では、宿儺が放った炎から虎杖を守り、命を落とします。
脹相は敵から味方へ変化しましたが、行動原理は最初から最後まで「弟を守る」で一貫しています。
そのため立場が変わっても人物像には一本の太い軸が残っており、敵味方という分類だけでは説明できない魅力を持ったキャラクターです。
漏瑚・花御・陀艮・裏梅
漏瑚、花御、陀艮は、自然に対する人間の恐れから生まれた特級呪霊です。
漏瑚は大地や火山、花御は森林、陀艮は海と結びつく力を持っています。
彼らは人間ではなく呪霊こそが真の人類になるべきだと考え、五条悟を獄門疆へ封印する計画へ加わりました。
人間を敵視する一方、互いには仲間意識を持っています。
漏瑚が仲間の死を悲しむ場面などを見ると、呪霊側にも独自の共同体や感情が存在することが分かります。だからこそ主人公側と完全に無関係な怪物には見えません。
裏梅は平安時代から宿儺に仕える術師です。
氷を操る術式を使い、現代でも宿儺の復活を支援します。宿儺の強さと生き方を無条件に肯定し、最終決戦では秤金次と長時間にわたって戦いました。
死滅回游の新キャラは?重要な泳者を紹介
死滅回游では、日車寛見・髙羽史彦・鹿紫雲一・来栖華・石流龍・烏鷺亨子など、多数の新キャラクターが登場します。
羂索が日本各地に設けた結界を舞台に、覚醒した現代の術師と、現代人の肉体へ受肉した過去の術師が「泳者」として参加しました。
死滅回游のキャラクターが覚えにくい理由は、登場人数だけではありません。
現代人、受肉した過去の術師、高専側の術師が同時に動くため、「いつの時代の人物なのか」まで整理する必要があるからです。
日車寛見
日車寛見は、死滅回游をきっかけに術式へ覚醒した弁護士です。
冤罪が疑われる被告人を救おうとしましたが、証拠よりも既定路線が優先される司法制度の現実に直面し、法への信頼を失います。
領域展開「誅伏賜死」では、式神ジャッジマンが相手の罪を裁判形式で審理します。
有罪判決の内容によって術式や呪力を没収し、死刑判決が下された場合には、触れた相手を死へ導く「処刑人の剣」が与えられます。
虎杖との裁判では、渋谷で宿儺が行った大量殺人を、虎杖が自分の罪として認めようとしていることに気づきました。
日車は虎杖を殺すことをやめ、死滅回游へルールを追加するために協力します。
宿儺戦では処刑人の剣を使って戦い、一度は重傷を負いますが、戦いの後に生存が確認されました。
日車の物語は、制度に絶望した人間が、それでも正義そのものを捨て切れなかった姿として読むことができます。
また、戦闘経験が極めて浅いにもかかわらず急速に呪術を理解していく才能も、日車の大きな特徴です。
髙羽史彦
髙羽史彦は、売れないお笑い芸人として活動していた覚醒術師です。
自分が面白いと確信したことを現実へ反映する「超人」を持ちます。
本人が術式の仕組みを十分に理解していないため、理論や呪力量だけでなく、髙羽の自信と精神状態が結果を左右します。
羂索との戦いでは、強力な術式を正面から打ち破るのではなく、二人でお笑いの舞台を作り上げました。
羂索がその体験に満足し、警戒を解いた瞬間に乙骨が奇襲します。
髙羽は、戦闘の勝敗を決めるものが呪力量や術式の性能だけではないことを証明しました。
計画と実験を重ねてきた羂索に対し、予測不能な笑いと想像力で対抗した点にも大きな意味があります。
羂索が求めていた「自分の予想を超えるもの」を、最も意外な人物が実際に見せたのです。
これは『呪術廻戦』の能力バトルの面白さを象徴しています。単純な出力の大小ではなく、術式と人物の性格が噛み合ったときに予想外の結果が生まれるからです。
鹿紫雲一と秤金次
鹿紫雲一は、約400年前の術師が現代人へ受肉した泳者です。
電気に似た性質を持つ呪力を操り、宿儺と戦うことを目的に死滅回游へ参加しました。
東京校3年の秤金次とは、ほぼ不死身となる秤と、必殺性の高い攻撃を持つ鹿紫雲がぶつかる激戦を繰り広げます。
秤の領域展開「坐殺博徒」は、パチンコを思わせる抽選で大当たりを引くと、一定時間にわたって無制限の呪力を得る能力です。
あふれ続ける呪力によって反転術式が自動的に働くため、大当たり中の秤は致命傷を負っても急速に回復します。
鹿紫雲は敗北後も宿儺への挑戦を諦めず、一度しか使えない術式「幻獣琥珀」を発動しました。
鹿紫雲にとって重要なのは生存や仲間ではなく、自分より強い存在へ全力で挑むことです。
誰かを守る虎杖や乙骨とは、戦う目的が根本から異なります。
来栖華と天使
来栖華は、過去の術師である「天使」を自分の中へ受肉させた泳者です。
天使の術式は、ほかの術式や結界、呪物に付与された術式効果を消滅・無効化する性質を持ちます。その力によって、獄門疆「裏」に封印された五条悟を解放しました。
来栖は幼い頃、伏黒恵に助けられた経験があります。
そのため伏黒を運命の相手と考えていましたが、伏黒の肉体を奪った宿儺に思いを利用され、重傷を負います。
これは単に来栖の判断力が足りなかった場面とは言い切れません。
筆者は、信じたい相手の姿と声を前にすると、疑う材料があっても受け入れたくなる人間の弱さを描いた展開だと考えています。
石流龍・烏鷺亨子・黒沐死
仙台結界では、乙骨憂太を中心に複数の強力な泳者が争いました。
石流龍は、作中でも最高水準の呪力出力を持ち、頭部から「グラニテブラスト」を放ちます。前世で満たされなかった戦いへの欲求を抱え、乙骨との全力戦を楽しみました。
烏鷺亨子は、空を面として扱い、つかんで変形させる術式を持つ受肉術師です。
「宇守羅彈」は術式そのものの名称ではなく、空の面を破壊して衝撃を与える応用技として使われます。
烏鷺は藤氏直属の暗殺部隊に属していた過去を持ち、名前すら与えられないまま利用された人生への怒りを抱えています。
黒沐死は、羂索が呪霊操術の支配から解放したゴキブリの特級呪霊です。
仙台結界の戦いは単純な一対一ではなく、複数の強者が互いの消耗、術式の相性、攻撃のタイミングを読み合う混戦として描かれました。
この構造を理解すると、第3期「死滅回游 前編」の仙台結界もかなり追いやすくなります。
アニメのシリーズ別に覚えるべき登場人物は?
アニメから『呪術廻戦』へ入った方は、原作最終話までの人物を一度に覚える必要はありません。
視聴するシリーズごとに中心人物を追加していけば、ネタバレを避けながら自然にキャラクター同士の関係を理解できます。
第1期で覚えたいキャラクター
第1期では、まず次の人物関係を押さえることが重要です。
- 虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇の東京校1年生
- 3人を指導する五条悟
- 虎杖の中に宿る両面宿儺
- 虎杖を導く七海建人
- 人間の魂を変形させる真人
- 京都校の東堂葵、加茂憲紀、三輪霞たち
第1期は、虎杖が呪術師として成長し、仲間との関係を築く段階です。
敵味方をすべて暗記するより、「虎杖を支える人物」と「虎杖の価値観を壊そうとする人物」に分けると理解しやすくなります。
『呪術廻戦 0』と懐玉・玉折で覚えたい人物
『呪術廻戦 0』では、乙骨憂太、祈本里香、禪院真希、狗巻棘、パンダ、夏油傑が中心となります。
懐玉・玉折では、若い頃の五条悟と夏油傑、家入硝子、天内理子、伏黒甚爾が重要です。
とくに伏黒甚爾は、伏黒恵の父親であると同時に、五条悟の覚醒と夏油傑の変化を引き起こす重要人物です。
この二つを続けて見ると、五条と夏油の関係だけでなく、乙骨たちの世代へ五条が何を託そうとしたのかまで見えやすくなります。
渋谷事変で覚えたい人物
渋谷事変では、漏瑚、花御、陀艮、脹相、裏梅、羂索の役割が大きくなります。
味方側では七海建人、東堂葵、禪院直毘人、冥冥、憂憂、日下部篤也らが複数の戦場へ分かれて行動しました。
さらに伏黒甚爾が特殊な形で再登場し、伏黒恵との親子関係にもつながる展開が描かれます。
登場人物の多さに迷った場合は、五条を封印する側・五条を救出しようとする側・独自の目的で動く宿儺という三つの流れに分けると整理できます。
渋谷事変は、それまで別々に動いていたキャラクターの人生が一気に交差する章です。
そのため名前を暗記するより、「誰が何の目的で渋谷にいるのか」を意識したほうが理解しやすいでしょう。
死滅回游で覚えたい人物
死滅回游では、日車寛見、髙羽史彦、秤金次、星綺羅羅、鹿紫雲一、来栖華、天使、石流龍、烏鷺亨子、レジィ・スターらが登場します。
TVアニメ第3期「死滅回游 前編」は、第59話「仙台結界」を最終回として2026年3月26日に放送されました。
2026年8月時点では、第4期「死滅回游 後編」が制作中で、秤と鹿紫雲、真希、脹相、九十九由基ら、その後の展開で重要となる人物にも注目が集まっています。
死滅回游では「新キャラが多すぎて分からない」と感じる方もいるでしょう。
その場合は、東京第1結界の日車・髙羽、東京第2結界の秤・鹿紫雲、仙台結界の乙骨・石流・烏鷺というように、結界ごとにキャラクターを分けて覚えるのがおすすめです。
呪術廻戦のキャラクターを覚えるコツは?
『呪術廻戦』のキャラクターは、所属・術式・大切な相手・戦う目的の4項目で整理すると覚えやすくなります。
登場人物は多いものの、術式と性格、人生が密接に結びついているため、名前だけを暗記する必要はありません。
覚える順番は次のようにするとシンプルです。
- 東京校・京都校・敵対勢力・死滅回游という所属を確認する
- 術式で何ができるのかを一文で整理する
- 誰を大切にしているのかを確認する
- 何を目的として戦っているのかを押さえる
伏黒は影へ式神や呪具を収納し、自分の内側へ他人の苦しみまで抱え込みます。
狗巻は言葉が武器になるからこそ、誰かを傷つけないよう普段の言葉を制限しています。
日車は法に絶望した弁護士であり、術式も裁判を再現するものです。
髙羽は自分の笑いへ自信を持ち切れない芸人で、面白いと確信できた内容だけを現実へ変えます。
脹相は血を操う赤血操術の使い手であり、「血のつながった弟を守る」という生き方そのものが物語上の中心にあります。
乙骨の場合も、他者とのつながりを恐れていた少年が、リカとの関係を通じて人と関わる力を取り戻していきます。
このように、術式は戦うための道具であると同時に、人物の生き方や心の問題を目に見える形へ変える装置になっています。
もう一つ覚えておきたいのは、「強いキャラ=物語上もっとも重要なキャラ」とは限らないことです。
強さだけで分類すると、戦いに敗れた人物や、直接とどめを刺さなかった人物の役割を見落としやすくなります。
七海の言葉は虎杖を動かし、真依の選択は真希を変え、髙羽の笑いは羂索を倒す機会を作りました。
天内理子の死は五条と夏油の人生を分岐させ、灰原雄の死は七海や夏油の価値観へ影響を与えています。
『呪術廻戦』では、一人で勝てなかったとしても、次の人物へ意思や機会をつなぐことで物語が進みます。
この「誰から誰へ何が託されたのか」を意識すると、数十人規模のキャラクターがバラバラに存在しているのではなく、一つの大きな関係図として見えてくるでしょう。
呪術廻戦の主要キャラから物語の本質を考察
ここからは筆者の私見ですが、『呪術廻戦』のキャラクターを理解するうえで重要なのは、誰が最強かだけを追わないことです。
もちろん本作において「強さ」は大きなテーマです。
五条悟と両面宿儺は、どちらも同じ時代の他者から隔絶するほどの力を持っています。
しかし、二人は孤独へ異なる態度を取りました。
五条は、自分一人が強い状況を変えるため、乙骨、虎杖、伏黒、真希、秤らを育てようとします。
自分に並ぶ力を持つ仲間が現れ、一人へ責任が集中しない未来を望んでいました。
宿儺は他者とのつながりを不要とし、愛や孤独について語る者を拒絶します。
弱い者がつながりを必要とするのは、不足している力を補うためにすぎないと考えていたのでしょう。
最終的に宿儺を倒したのは、五条一人ではありませんでした。
乙骨、真希、日車、日下部、脹相、東堂、釘崎、伏黒らが、それぞれの術式と命をつなぎ、最後に虎杖が宿儺の魂へ届きます。
孤独な最強を倒したのは、単独では不完全な者たちの連携でした。
これは、五条が長い時間をかけて進めてきた教育の成果でもあります。
五条自身は宿儺との戦いに敗れました。しかし、五条が救い、育て、未来を託した人物たちが残ったことで、彼の理想まで敗北したわけではありません。
ここで改めてキャラクター一覧を眺めると、本作の面白い構造が見えてきます。
虎杖には祖父の言葉が残り、七海から思いを託され、脹相から兄としての愛情を受け取りました。
真希の力には真依の選択が残っています。
乙骨の人生は里香との出会いと別れによって変わり、五条の教育は乙骨たちが宿儺へ挑む土台になりました。
つまり『呪術廻戦』では、退場したキャラクターであっても物語から完全には消えません。
人物そのものがいなくなった後も、その人物が残した言葉・選択・能力・価値観が別のキャラクターの中で作用し続けるのです。
筆者は、ここが多数の登場人物を抱える『呪術廻戦』を単なる能力バトル漫画で終わらせない大きな魅力だと感じています。
本作では、血縁だけでは説明できない家族も繰り返し描かれています。
虎杖と脹相は、羂索を介して生まれた特殊な兄弟です。パンダは人工的に作られた呪骸ですが、内部の核を兄や姉として愛していました。
乙骨と里香の関係は呪いから始まりましたが、乙骨が相手の人生を縛っていた事実を認め、別れを受け入れることで変化します。
一方、伏黒と津美紀、真希と真依のように、家族を大切に思う気持ちが、そのまま救いへつながらない場合もあります。
人間の負の感情から呪いが生まれる世界で、人を立ち上がらせるものもまた、人に向けた感情です。
ただし本作は、人とのつながりを無条件に美しいものとしては描いていません。
乙骨の愛情は里香を現世へ縛る呪いとなり、万の一方的な愛は宿儺へ届かず、来栖の思いは宿儺に利用されました。
愛情や絆は、人を救う可能性と同時に、相手を縛り、自分の判断を曇らせる危険も持っています。
だからこそ、虎杖が最後にたどり着いた態度には意味があります。
虎杖は喪失や罪悪感を経験した末に、誰かと共に生きる可能性を捨てませんでした。
宿儺に対してさえ、存在そのものを否定するのではなく、自分の中へ戻る道を示します。
筆者はそこに、『呪術廻戦』が最終的に描いた希望があると感じます。
強いから生き残れるのではなく、誰かが残したものを受け取り、次へ渡せるから前へ進める。それこそが、多数のキャラクターが登場する本作を一本につなぐ主題ではないでしょうか。
まとめ
『呪術廻戦』の中心人物は、東京校1年生の虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇と、教師の五条悟です。
乙骨憂太、禪院真希、東堂葵、七海建人らが彼らを支え、敵側では両面宿儺、羂索、夏油傑、真人、裏梅らが物語を動かしました。
死滅回游では、日車寛見、髙羽史彦、鹿紫雲一、来栖華、石流龍、烏鷺亨子など、異なる時代と価値観を持つ術師が加わります。
登場人物を覚える際は、名前だけでなく、所属・術式・大切な相手・戦う目的を一緒に整理するのが近道です。
また、夏油傑と羂索の違い、伏黒恵と伏黒甚爾の親子関係、虎杖と脹相の特殊な兄弟関係など、人物同士のつながりを理解するとストーリーも格段に追いやすくなります。
『呪術廻戦』は強大な術式を持つ者たちの戦いであると同時に、喪失を抱えた人物たちが、誰かから託された役割や思いを次へつないでいく群像劇です。
「誰が一番強いのか」だけではなく、「誰が誰に何を残したのか」という視点でもキャラクターを見直すと、読み返した際に新しい発見があるでしょう。
よくある質問
「呪術回線」と「呪術廻戦」はどちらが正しいですか?
正式な作品名は『呪術廻戦』です。
「呪術回線」は検索時に見られる変換違いであり、原作漫画やTVアニメの正式表記には使われていません。「呪術回線 キャラ」と検索して作品を探している場合も、『呪術廻戦』のキャラクター情報を確認すれば問題ありません。
初心者が最初に覚えるべきキャラは誰ですか?
まずは虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟、両面宿儺の5人を覚えると、序盤の関係を理解しやすくなります。
その後、乙骨憂太、禪院真希、七海建人、夏油傑、羂索を加えると、劇場版、過去編、渋谷事変以降の流れもつかみやすくなります。
夏油傑と羂索は同じキャラクターですか?
同じ人物ではありません。
夏油傑は五条悟の元親友である呪詛師です。一方の羂索は他人の肉体を渡り歩く術式を持つ術師で、夏油の死後にその肉体を利用しています。
そのため本編で額に縫い目のある「夏油の姿」をした人物は、基本的に羂索として区別すると人物関係を整理しやすくなります。
TVアニメ「死滅回游」はどこまで放送されていますか?
第3期「死滅回游 前編」は、2026年3月26日放送の第59話「仙台結界」で最終回を迎えました。
2026年8月時点では、第4期「死滅回游 後編」が制作中です。放送時期などの情報は変更される可能性があるため、最新情報はTVアニメ『呪術廻戦』公式発表をご確認ください。
乙骨憂太は五条悟の肉体へどうやって移ったのですか?
乙骨は、羂索が肉体を渡り歩くために使っていた術式を模倣しました。
その術式を利用し、死亡した五条悟の肉体へ移って無下限呪術を使用しましたが、慣れない肉体と術式を扱う極めて危険な作戦でした。
烏鷺亨子の術式は「宇守羅彈」ですか?
「宇守羅彈」は術式そのものの名称ではなく、空を面として扱う術式を応用した攻撃技です。
烏鷺は空間を布のようにつかんで変形させ、相手の攻撃方向をそらすこともできます。
原作漫画は完結していますか?
原作漫画は2024年9月に連載を終了しています。
コミックスは第30巻が最終巻で、2024年12月25日に発売されました。そのため、原作では虎杖たちと宿儺の戦いを含め、物語の結末まで読むことができます。
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参照した公式情報
- 集英社『呪術廻戦』コミックス各巻
- 集英社『呪術廻戦 公式ファンブック』
- 集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
- TVアニメ『呪術廻戦』公式サイト
- TVアニメ『呪術廻戦』公式キャラクターページ
- TVアニメ第3期「死滅回游 前編」公式情報
- TVアニメ第4期「死滅回游 後編」公式発表
※キャラクターの術式や物語上の役割は、原作最終話および最終巻までの描写を基準に整理しています。アニメの放送予定や制作状況は変更される場合があるため、最新情報は公式発表をご確認ください。




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