『ジョジョの奇妙な冒険』は、荒木飛呂彦による大人気漫画を原作としたアニメシリーズで、2012年から順次アニメ化が進められています。
各部ごとに主人公・時代・能力のテーマが異なり、シリーズを通して「受け継がれる意志」が描かれています。
ここでは、第1部から第6部までのストーリー概要や見どころをわかりやすくまとめました。
- ジョジョ全6部の構成とそれぞれのあらすじがわかる!
- 各部ごとの主人公・舞台・テーマの違いを理解できる!
- シリーズを通じて描かれる「受け継がれる意志」と進化の魅力を学べる!
第1部|ファントムブラッド(全9話)
『ジョジョの奇妙な冒険』の原点である第1部「ファントムブラッド」は、19世紀末のイギリスを舞台に展開する壮大な人間ドラマです。
ジョースター家とディオ・ブランドーという2人の青年の出会いと確執が物語の中心に据えられ、後のシリーズすべての始まりを告げる作品となりました。
この部では、「人間の誇り」や「受け継がれる意志」といったテーマが明確に打ち出され、シリーズ全体の基礎を形作っています。
ストーリー概要
19世紀のイギリス。貴族ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)は、誇り高く心優しい青年として育ちます。
しかしある日、父の恩人の息子・ディオ・ブランドーが養子としてジョースター家に迎えられたことで、運命が狂い始めます。
ディオはジョースター家を乗っ取ろうと企み、古代の遺物「石仮面」によって吸血鬼へと変貌。ジョナサンは波紋の力を習得し、彼に立ち向かう決意を固めます。
やがて、二人の戦いは家族の宿命を超えた「人類と闇の戦い」へと発展していきます。
主要キャラクター
- ジョナサン・ジョースター: 正義感にあふれる初代ジョジョ。波紋の力を使い、誇りと信念で敵に立ち向かう。
- ディオ・ブランドー: 永遠の命を求め、石仮面によって吸血鬼となった宿命の敵。後のシリーズにも深く関わる存在。
- ウィル・A・ツェペリ: 波紋の師匠。ジョナサンに力を授ける重要人物。
この三人の関係性が物語の軸となり、「善」と「悪」、「人間」と「超越者」の対立を象徴します。
見どころ・テーマ
第1部は、のちのシリーズすべての礎を築いた作品です。波紋という生命エネルギーの概念は、後に登場するスタンド能力の原型とも言えます。
また、ジョナサンとディオの因縁はシリーズ全体を通して繰り返されるテーマであり、彼らの“宿命”が物語を超えて続いていくことを予感させます。
ファントムブラッドは、血の誇りと勇気、そして「人間賛歌」を体現した作品として、今なお根強い人気を誇っています。
第2部|戦闘潮流(全17話)
第2部「戦闘潮流」は、時代を1938年に移し、初代ジョジョの孫ジョセフ・ジョースターが主人公として登場します。
舞台はアメリカからヨーロッパへと広がり、古代から蘇った「柱の男」たちと人類との壮絶な戦いが描かれます。
シリアスさとユーモアが絶妙に融合したこの部は、シリーズの中でも特にファン人気の高いエピソードです。
ストーリー概要
1938年のニューヨーク。お調子者ながらも鋭い洞察力を持つ青年ジョセフ・ジョースターは、波紋の力を受け継ぐ者として生まれました。
ナチス・ドイツによって発掘された「柱の男」たちが復活し、地球上の生命を超越する存在として人類に脅威をもたらします。
ジョセフは波紋の師リサリサのもとで修行し、仲間のシーザー・ツェペリと共に柱の男たちに挑みます。
軽妙なジョセフの知恵と勇気が、絶望的な戦いに光を灯す物語です。
主要キャラクター
- ジョセフ・ジョースター: おちゃらけた性格ながら頭脳明晰。奇抜な発想で強敵を出し抜く第2のジョジョ。
- シーザー・A・ツェペリ: 波紋の戦士であり、祖父ウィル・ツェペリの意志を継ぐ人物。友情と誇りの象徴。
- リサリサ: ジョセフの師であり、波紋の使い手。強く美しい女性キャラクターとして人気が高い。
- カーズ/エシディシ/ワムウ: 古代の戦士「柱の男」。究極の生命体を目指す存在。
第2部では、「仲間との絆」と「知恵による勝利」が物語の中心に据えられています。
見どころ・テーマ
第2部の魅力は、戦闘シーンの駆け引きにあります。ジョセフの「お前は今から○○と言う!」というセリフは、彼の機転と自信を象徴する名言です。
また、シーザーの最期はシリーズ屈指の感動的なシーンとして語り継がれています。
本作では「人間の知恵と勇気」が「神に挑む力」として描かれており、ジョジョシリーズにおける“人間賛歌”の精神がより深く表現された作品となっています。
第3部|スターダストクルセイダース(全48話)
第3部「スターダストクルセイダース」は、シリーズの中でも最も有名で、世界的な人気を確立した作品です。
新たな力「スタンド」が登場し、主人公・空条承太郎が母の命を救うため、仲間と共に宿敵DIOを倒す旅へ出発します。
エジプトを目指す長い旅路と多彩なスタンドバトルが、壮大な冒険ドラマとして描かれます。
ストーリー概要
1980年代の日本。ジョセフ・ジョースターの孫である高校生・空条承太郎は、突如「スタンド」と呼ばれる超能力を発現します。
一方、海の底で眠っていたDIOが復活。承太郎の母・ホリィがスタンド能力に耐えられず命の危機に陥ります。
承太郎は祖父ジョセフや仲間たちとともに、母を救うためDIOが潜むエジプトへと向かうことを決意します。
旅の道中、次々と立ちはだかるスタンド使いとの戦いを通じて、彼らは友情と覚悟を深めていきます。
主要キャラクター
- 空条承太郎: 第3のジョジョ。冷静沈着で無口だが、仲間思いの一面を持つ。「やれやれだぜ」が口癖。
- ジョセフ・ジョースター: 第2部の主人公。年を重ねても鋭い頭脳は健在。スタンド「ハーミット・パープル」を操る。
- 花京院典明: 冷静で知的なスタンド使い。承太郎の良き理解者となる。
- ジャン・ピエール・ポルナレフ: 熱血漢のフランス人。妹の仇を討つために旅に参加。
- モハメド・アヴドゥル: エジプト出身の占い師。スタンド「マジシャンズレッド」を操る。
- イギー: 犬のスタンド使い。人間顔負けの知能と勇気を持つ。
見どころ・テーマ
第3部では、「スタンド能力」という新たなバトル概念が確立されました。
それぞれの敵が独自のスタンドを持ち、知略と精神力を競う戦いが展開されます。シリーズの中でも特に多様な能力と戦術が見られる部です。
物語のクライマックスである承太郎とDIOの最終決戦は、アニメ史に残る名シーン。時を止める「ザ・ワールド」と「スタープラチナ」の激突は、まさにシリーズ最大の瞬間です。
本作は「友情」「覚悟」「宿命」というテーマを貫き、以後のジョジョ世界の礎を築いた伝説的な部として語り継がれています。
第4部|ダイヤモンドは砕けない(全39話)
第4部「ダイヤモンドは砕けない」は、1999年の日本・杜王町を舞台に描かれる、日常と非日常が交錯する物語です。
東方仗助という高校生が主人公となり、スタンド能力を持つ者たちが静かな町で繰り広げる戦いを通じて、人間の“心の奥”に潜む闇が描かれます。
従来の冒険譚とは異なり、平和な日常の中でのサスペンス要素や群像劇が光るシリーズです。
ストーリー概要
平和な町「杜王町」に住む高校生・東方仗助は、癒しの能力を持つスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」の使い手です。
ある日、彼の町で次々と奇妙な事件が発生し、スタンド使いたちが現れ始めます。
仗助は仲間の広瀬康一や岸辺露伴らと共に事件を追ううち、町に潜む連続殺人鬼・吉良吉影の存在に気づきます。
杜王町を守るため、仗助たちは日常の裏に潜む恐怖と対峙していきます。
主要キャラクター
- 東方仗助: 心優しくも正義感にあふれる高校生。スタンド「クレイジー・ダイヤモンド」は壊れたものを直す癒しの力を持つ。
- 広瀬康一: 成長と共に強くなるスタンド「エコーズ」の使い手。物語の精神的支柱となる存在。
- 岸辺露伴: スタンド「ヘブンズ・ドアー」で他人の記憶を読む漫画家。独特な存在感を放つ人気キャラ。
- 吉良吉影: 平穏を愛する殺人鬼。スタンド「キラークイーン」で証拠を一切残さず人を爆破する恐るべき敵。
見どころ・テーマ
第4部の最大の魅力は、“日常に潜む異常”というテーマです。
派手な冒険ではなく、町の中で起こる小さな事件を通じて描かれる「人間の心理」「善悪の曖昧さ」が物語の核心を成します。
また、スタンドバトルが最も創造的な部としても高く評価されており、知略や心理戦が繰り広げられます。
最終章では、吉良吉影との攻防が緊迫感を増し、静かな町を舞台にしたサスペンスの極致へと到達します。
「日常の中にもドラマがある」という荒木飛呂彦のメッセージが詰まった部であり、シリーズで最も“身近な奇妙さ”を感じる作品です。
第5部|黄金の風(全39話)
第5部「黄金の風」は、イタリアを舞台にしたスタイリッシュで美しい物語です。
主人公ジョルノ・ジョバァーナは、DIOの血を引きながらも正義の心を持つ青年。彼は「ギャングスター(正義の裏社会の王)」を目指し、腐敗した組織に立ち向かいます。
友情、裏切り、信念──すべてが試される緊張感あふれるストーリーで、シリーズ屈指の人気を誇る部です。
ストーリー概要
舞台は1990年代のイタリア。裏社会を支配するギャング組織「パッショーネ」に所属する少年ジョルノ・ジョバァーナは、悪に染まった組織を内側から変えることを誓います。
仲間たちと共に「ボスの正体を暴く」という危険な任務に挑む中で、次第に彼はリーダーとしての資質を開花させていきます。
組織の頂点に立つボス「ディアボロ」との対決を通じて、ジョルノは“黄金の意志”を体現する存在へと成長していきます。
主要キャラクター
- ジョルノ・ジョバァーナ: DIOの息子でありながら正義を信じる青年。スタンド「ゴールド・エクスペリエンス」は命を生み出す力を持つ。
- ブローノ・ブチャラティ: ジョルノの上司であり、信念に生きる男。スタンド「スティッキィ・フィンガーズ」で仲間を導く。
- グイード・ミスタ: スタンド「セックス・ピストルズ」を操る陽気なガンマン。仲間想いで戦闘力も高い。
- レオーネ・アバッキオ: 冷静な元警官。過去に囚われながらも信念のために戦う。
- ナランチャ・ギルガ/パンナコッタ・フーゴ: 若く未熟ながら、強い忠誠心と感情を持つチームの仲間。
見どころ・テーマ
第5部の魅力は、イタリアという舞台が生み出す美的な世界観と、緊迫した心理戦の融合にあります。
それぞれのスタンド能力が芸術的に表現され、特に「キング・クリムゾン」との時間操作バトルはシリーズ屈指の名場面として知られています。
本作のテーマは「夢と覚悟」。ジョルノの“正義のために悪を使う”という信念は、これまでのジョジョの中でも新しい価値観を提示しています。
最終話でジョルノが組織の頂点に立つ姿は、まさに「運命を変えたジョジョ」としての象徴的なラストです。
黄金の輝きに包まれたこの物語は、「意志を継ぐ者の誇り」としてシリーズ全体の中でも特別な存在となっています。
第6部|ストーンオーシャン(全38話)
第6部「ストーンオーシャン」は、ジョジョシリーズの中でも特に哲学的で、運命と自由をテーマに描かれた壮大な物語です。
舞台はアメリカ・フロリダ州。主人公はシリーズ初の女性ジョジョ、空条徐倫(じょりーん)。彼女は冤罪で刑務所に収監され、父・承太郎を救うため過酷な運命に立ち向かいます。
「血の宿命」から「意思の継承」へと物語が進化する本作は、シリーズの集大成とも言える内容となっています。
ストーリー概要
2011年、空条徐倫は恋人の裏切りによって殺人の濡れ衣を着せられ、刑務所へ送られます。
父・空条承太郎が彼女を救出に訪れますが、宿敵DIOの遺志を継ぐプッチ神父の策略によって承太郎の記憶と魂が奪われてしまいます。
徐倫はスタンド「ストーン・フリー」を覚醒させ、仲間たちと共に刑務所から脱出し、プッチの野望を阻止するため戦いを挑みます。
最終決戦の舞台は“宇宙と時間の再構築”。ジョジョ史上もっとも壮大でスピリチュアルな結末が描かれます。
主要キャラクター
- 空条徐倫: 第6のジョジョ。スタンド「ストーン・フリー」で糸を操り、仲間を守り抜く強い意志を持つ女性。
- エンポリオ・アルニーニョ: 幽霊のような存在を操る少年。シリーズの“最後の語り部”として重要な役割を担う。
- エルメェス・コステロ: 姉の復讐を誓う囚人。スタンド「キッス」で貼り合わせたものを複製・破壊できる。
- F・F(フー・ファイターズ): プランクトンから生まれた生命体。友情を学び、命を懸けて戦う。
- エンリコ・プッチ神父: DIOの思想を受け継ぎ、「幸福とは何か」を追求する狂信的な敵。スタンド「メイド・イン・ヘブン」によって時の流れを加速させる。
見どころ・テーマ
第6部の最大の見どころは、シリーズ全体の物語がひとつの終焉を迎えるという点です。
戦いの舞台が刑務所という閉ざされた世界から、時間と宇宙そのものにまで広がる展開は、まさに「ジョジョの哲学」と呼べるスケール。
また、徐倫という女性主人公を通じて描かれるのは、“父と娘の絆”と“自由への意志”です。
ラストではプッチの野望によって宇宙が一度リセットされるものの、エンポリオによって新たな世界が誕生し、希望が受け継がれます。
その結末は「終わりではなく、始まり」であり、ジョジョシリーズ全体のメッセージ──“人間の精神は不滅である”──を体現しています。
まとめ:ジョジョ全シリーズの魅力と進化
『ジョジョの奇妙な冒険』は、単なるバトルアニメに留まらず、時代や価値観を超えて「人間の精神の強さ」を描き続けてきたシリーズです。
第1部から第6部までを通して、ジョースター家に流れる血と意志が世代を超えて受け継がれ、それぞれの物語がひとつの壮大な世界として繋がっています。
本シリーズはまさに、“奇妙で美しい人間賛歌”です。
シリーズを通してのテーマ
すべての部に共通しているテーマは、「受け継がれる意志」と「運命に抗う人間の力」です。
ジョナサンの誇り、ジョセフの機転、承太郎の覚悟、仗助の優しさ、ジョルノの夢、そして徐倫の自由──それぞれが異なる形で「人間の尊厳」を表現しています。
シリーズ全体を通じて描かれるのは、強さよりも“生きる意志の尊さ”なのです。
アニメの進化と世界観の広がり
アニメ版は2012年の第1部放送からスタートし、映像表現や演出技法が部ごとに進化を遂げてきました。
特に第3部以降はスタンド能力の登場により、バトルの描写が圧倒的に多様化。心理戦・空間戦・時間操作など、知的かつ芸術的な戦闘が実現しました。
また、作画の美学や色彩表現も進化を重ね、荒木飛呂彦独自の世界観を見事にアニメとして具現化しています。
ジョジョが時代を超えて愛される理由
本シリーズが長年にわたって支持されている理由は、単に戦いの面白さだけでなく、「人間とは何か」を問い続ける姿勢にあります。
奇抜な設定やデザインの裏には、どの登場人物にも確固たる信念や人生哲学が存在しています。
観る者は彼らの言葉や行動に共感し、時には自らの生き方を重ねるのです。
次世代への継承
2026年には第7部『スティール・ボール・ラン』のアニメ化が予定されており、シリーズは新たな時代へと突入します。
この作品が、これまで以上に“人間の可能性”を描くことは間違いありません。
ジョジョの物語は終わらない。受け継がれた黄金の意志は、次なるジョジョへと繋がっていくのです。
総括
第1部から第6部までを振り返ると、ジョジョは「血の宿命」から始まり、「意志の継承」へと進化し、ついには「自由と再生」の物語として完結しました。
それぞれのジョジョが示した生き方は、時代を超えてファンの心に刻まれ続けています。
そしてこれからも、『ジョジョの奇妙な冒険』は私たちに問いかけるでしょう──この記事のまとめ
- ジョジョの奇妙な冒険は全6部構成で、世代ごとに主人公と舞台が変化!
- 各部のテーマは「誇り」「覚悟」「意志の継承」など、人間の精神を描く!
- 波紋からスタンドへと進化し、バトルと哲学が融合した物語に!
- それぞれの部で描かれる“人間賛歌”がシリーズ全体を貫く!
- 次世代の物語『スティール・ボール・ラン』にも期待が高まる!



コメント