『呪術廻戦≡(モジュロ)』は全25話・コミックス全3巻で完結済みで、第25話「明るい未来」が最終回です。
正式な作品名は『呪術廻戦≡(モジュロ)』です。芥見下々さんが原作、岩崎優次さんが作画を担当し、『週刊少年ジャンプ』2025年41号から短期集中連載としてスタートしました。
物語の舞台は「死滅回游」から68年後となる2086年です。
乙骨真剣と乙骨憂花、シムリア星人のマルたちを中心に、地球人と異星人の対立と共生、そして『呪術廻戦』本編から続いてきた「呪力と呪霊」の問題に踏み込んでいます。
この記事では、『呪術廻戦モジュロ』は完結したのか、全何話・全何巻なのか、最終回で何が起きたのか、打ち切りだったのかまで、ネタバレ込みで詳しく整理します。
この記事の結論
- 『呪術廻戦≡(モジュロ)』は完結済み
- 全25話・コミックス全3巻
- 原作は芥見下々さん、作画は岩崎優次さん
- 『週刊少年ジャンプ』2025年41号から短期集中連載
- 舞台は「死滅回游」から68年後の2086年
- 主人公格は乙骨真剣・乙骨憂花とシムリア星人のマル
- 最終話は第25話「明るい未来」
- 最終巻となる第3巻は2026年5月1日発売
- 最終回では「呪霊が生まれ続ける世界」そのものを変える道が示される
なお、ここから先は最終回を含む重大なネタバレを扱います。未読の方はご注意ください。
呪術廻戦モジュロは完結した?全25話で終了

『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、第25話「明るい未来」をもって完結しています。
第1話のタイトルは「特級事案」、最終第25話は「明るい未来」です。
コミックスは全3巻で、第1巻に第1話から第7話、第2巻に第8話から第16話、第3巻に第17話から第25話が収録されています。
つまり、コミックス全3巻をそろえれば、第1話から最終回まで一気に読むことが可能です。
作品の基本情報を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 『呪術廻戦≡(モジュロ)』 |
| 原作 | 芥見下々 |
| 作画 | 岩崎優次 |
| 掲載誌 | 『週刊少年ジャンプ』 |
| 連載開始 | 2025年41号 |
| 舞台 | 2086年(死滅回游から68年後) |
| 話数 | 全25話 |
| コミックス | 全3巻 |
| 最終話 | 第25話「明るい未来」 |
| 完結状況 | 完結済み |
少年ジャンプ公式では、本作は芥見下々さんと岩崎優次さんによる『呪術廻戦』の新たな物語として展開されました。
そして重要なのが、当初から「短期集中連載」として告知されていたことです。
そのため、「25話しかないから途中で打ち切られた」という理解は適切ではありません。
乙骨兄妹をめぐる問題、地球人とシムリア星人の対立、ダブラとの戦い、そして呪力と呪霊が生まれる世界の構造まで、第25話で物語としての答えが提示されています。
全25話という話数をどう見るべき?
ここまでが作品から確認できる基本的な事実です。
筆者としては、全25話という長さは、本編と同規模の新シリーズを作るためではなく、『呪術廻戦』本編で残された問いに集中して答えるための構成だったと考えています。
もし長期連載であれば、新たな敵組織、海外の術師、シムリア星人の社会、新世代の呪術界など、いくらでも物語を広げられたでしょう。
しかし『モジュロ』は、乙骨兄妹と異星人の出会いから始まり、最終的に「なぜ呪術師は呪霊と戦い続けなければならないのか」という根本へ到達します。
本編を横に広げる続編ではなく、本編の先に残った問題を縦に掘り下げる作品と考えると、全25話という長さにも納得しやすくなります。
呪術廻戦モジュロは全何巻?第3巻で完結
『呪術廻戦≡(モジュロ)』のコミックスは全3巻です。
各巻の発売日と収録範囲は以下のとおりです。
| 巻数 | 発売日 | 収録話 |
|---|---|---|
| 第1巻 | 2026年1月5日 | 第1話〜第7話 |
| 第2巻 | 2026年3月4日 | 第8話〜第16話 |
| 第3巻 | 2026年5月1日 | 第17話〜第25話 |
第1巻では、宇宙から約5万人の難民が地球へ来訪し、乙骨真剣・乙骨憂花とシムリア星人のマルが京都誘拐事件を調査する序盤が描かれます。
物語の軸となるのは「対立か共生か」という問題です。
シムリア星人は単純な侵略者ではありません。故郷を追われ、地球に居場所を求めてやって来た難民でもあります。
ところが地球側から見れば、未知の能力を持つ約5万人もの異星人が突然現れたことになります。
「助けを求める人々」と「安全を保証できない未知の集団」という二つの側面が同時に存在するため、単純な善悪では整理できません。
第2巻では、シムリア星人内部の民族対立や、地球人との共生を拒んでいた人物の心境の変化が描かれます。
民族対立、恩人の死、母星からの脱出といった過去が明らかになるにつれ、物語は「宇宙人対人類」という単純な戦争から離れていきます。
そして最終第3巻では、第17話「混沌と調和」から第25話「明るい未来」までを収録。
ダブラと魔虚羅の激戦、憂花を救おうとする真剣とマルの衝突、さらに虎杖悠仁の登場を経て、物語は最終局面へ進みます。
全3巻だから短時間でも追いやすい
『呪術廻戦』本編は全30巻ですが、『モジュロ』は全3巻です。
本編をすでに読了している方なら、比較的短期間で最後まで追いやすい分量といえるでしょう。
ただし、全3巻だから内容まで小規模というわけではありません。
- 本編から68年後となる2086年の呪術界
- 宇宙から来た約5万人の難民
- 乙骨家の次世代
- シムリア星人内部の民族対立
- 十種影法術と魔虚羅
- ダブラとの激戦
- 虎杖悠仁をはじめとする旧世代のその後
- 呪力と呪霊が生まれる世界の構造
これだけ大きな題材が全3巻に凝縮されています。
筆者としては、本編のような長大な戦いをもう一度繰り返すのではなく、未来の世界で本当に描く必要がある部分へ焦点を合わせたことが『モジュロ』の大きな個性だと感じました。
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呪術廻戦モジュロとは?2086年の乙骨兄妹を描く物語
『呪術廻戦≡(モジュロ)』の舞台は、死滅回游から68年後となる2086年です。
宇宙船とともに、シムリア星人を名乗る地球外生命体が地球へ現れます。
地球を訪れたのは、故郷を追われた約5万人の異星人です。
地球側にとっては、術師に近い特殊な力を持つ大勢の異星人が突然現れたことになります。
保護を求める難民である一方、未知の力を持つ巨大な集団でもあるため、無条件に受け入れられる状況ではありませんでした。
この問題に深く関わっていくのが、乙骨真剣、乙骨憂花、そしてシムリア星人のマルです。
乙骨真剣とは?
乙骨真剣は、乙骨兄妹の兄です。
生まれつき呪力や術式を持たない一方、極めて高い身体能力を備えています。
呪力に頼らず肉体能力を武器にする点には、祖母である禪院真希との共通点が見られます。
真剣が物語の中で最優先するのは、妹の憂花を守ることです。
しかし、「家族を守りたい」という個人的には当然の願いが、地球人やシムリア星人全体にとって最善の選択と一致するとは限りません。
ここが『モジュロ』の面白いところです。
悪人が身勝手な理由で争うのではなく、大切なものを守ろうとする者同士だからこそ衝突してしまう場面が描かれます。
乙骨憂花とは?
乙骨憂花は真剣の妹で、禪院家に伝わる十種影法術を受け継いでいます。
十種影法術は、『呪術廻戦』本編で伏黒恵が使用していた術式です。
その最強の式神である八握剣異戒神将魔虚羅は、『モジュロ』終盤でも極めて大きな役割を担います。
憂花は強力な術式を持つ一方、重大な病を抱えています。
本人の命に残された時間が限られているという状況は、兄である真剣の判断にも大きな影響を与えました。
「世界を救うべきか、目の前の家族を救うべきか」という選択が単なる理念ではなく、兄妹の問題として突きつけられるのです。
マルとは?
マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ、通称マルは、シムリア星人側の主要人物です。
乙骨真剣、乙骨憂花と並ぶ、本作の中心人物として描かれます。
マルは地球人を単純に敵視しているわけではありません。
シムリア星人を守る立場にありながら、乙骨兄妹との交流を通して地球人への理解も深めていきます。
ただし、個人的な友情と民族全体を背負う責任は別です。
真剣たちを信頼したいという気持ちがあっても、シムリア星人全体の未来を無視することはできません。
この二つの間で揺れるマルの立場こそ、本作を単純な勧善懲悪にしない重要な要素です。
『呪術廻戦』本編との構成上の違い
『呪術廻戦』本編では、人間の負の感情から生まれる呪霊と、それを祓う呪術師の戦いが物語の大きな軸でした。
一方、『モジュロ』ではシムリア星人が登場したことで、従来の「人間対呪霊」という構図そのものが変化します。
シムリア星人は呪霊ではありません。
意思や文化を持ち、家族を愛し、故郷の歴史を背負って生きている存在です。
危険な能力を持っているからといって、「祓えば解決」という相手ではありません。
筆者としては、この設定変更が非常に効果的だったと感じます。
『呪術廻戦』らしい特殊能力による戦闘を維持しながら、「理解できない相手を恐れたとき、排除と共生のどちらを選ぶのか」という別の問題へ自然に物語を広げているからです。
最終回までの流れは?ダブラと魔虚羅の戦い

物語終盤では、地球人とシムリア星人の対立が一気に深刻化します。
その中心となるのが、シムリア星人の戦士ダブラと、乙骨憂花が召喚する魔虚羅の激戦です。
ダブラは単純な悪役ではない
ダブラは、圧倒的な戦闘能力を持つシムリア星人です。
最終第3巻では、ダブラと魔虚羅による激戦が大きな見せ場となります。
しかし、ダブラは「地球を破壊したい」というだけの典型的な侵略者ではありません。
民族、家族、故郷の歴史を背負い、自分一人の願いだけでは戦いから離れられない立場にあります。
『呪術廻戦』本編には、人間への明確な悪意を持つ存在や、「呪い」そのものを体現するような敵も数多く登場しました。
それに対してダブラは、立場を変えて見れば自分の側の人々を守ろうとする戦士でもあります。
だからこそ、ダブラを倒せばすべて解決するわけではありません。
敵にも守りたいものがあるという構造が、最終決戦を単なる強さ比べでは終わらせない緊張感につなげています。
憂花が魔虚羅を召喚
乙骨憂花は、十種影法術の最強式神である八握剣異戒神将魔虚羅を召喚します。
魔虚羅は、さまざまな事象へ適応する能力を持つ極めて危険な式神です。
『呪術廻戦』本編でも調伏の難しさが描かれており、扱い方によっては召喚者自身まで命を失いかねません。
病を抱える憂花が魔虚羅を呼び出す展開は、単に「強敵には最強の式神をぶつける」という戦力上の判断ではありません。
残された時間が少ない憂花自身の覚悟と、妹を失いたくない真剣の思いを、最も残酷な形でぶつける展開でもあります。
真剣とマルも対立する
憂花を救おうとする真剣は、マルと刃を交えます。
真剣にとっては、妹の命が何よりも重要です。
一方のマルにも、シムリア星人と地球人の未来を守るために譲れないものがあります。
どちらか一方だけが身勝手なのではありません。
大切な相手を守ろうとする気持ちが、別の誰かを危険にさらしてしまう。
この構図には、『呪術廻戦』本編から一貫する苦さがあります。
個人的に『モジュロ』の戦いで特に印象的なのは、「憎いから戦う」のではなく、「守りたいから戦う」人物が多いことです。
善意が同じ方向を向くとは限りません。
むしろ守る対象が違うからこそ、互いに自分を正しいと思える人物同士の争いは止めにくくなります。
ダブラ、真剣、マル、憂花の関係を見ると、本作が戦闘の勝敗以上に「異なる正義をどう折り合わせるか」を描こうとしていたことが見えてきます。
呪術廻戦モジュロの最終回はどうなった?結末をネタバレ解説
第25話「明るい未来」では、呪霊が生まれ続ける世界の構造そのものを変える道が示されます。
最終盤で重要になるのが、マルの力と虎杖悠仁の存在、そして「調和の儀」です。
第21話「待ち人来る」、第22話「魂の通り道」、第23話「調和の儀」、第24話「光明、或いは」、そして第25話「明るい未来」へと物語は進みます。
タイトルを順番に見るだけでも、単なる最終決戦から「未来をどう変えるのか」という方向へ焦点が移っていることが分かります。
虎杖悠仁が2086年の世界に登場
虎杖悠仁は、2086年を舞台とする『モジュロ』でも生存し、物語の最終局面に姿を現します。
本編から68年後まで虎杖が生きていること自体、長年『呪術廻戦』を追ってきた読者には大きな驚きでしょう。
しかし、その長い人生は単純な幸福やご褒美としてだけ描かれているわけではありません。
虎杖は、本編でともに戦った人々が年齢を重ね、自分より先に去っていく長い時間を経験しています。
生き続けることは未来を見届けられる希望である一方、何度も別れを経験しなければならない孤独でもあります。
この点を考えると、68年という時間設定には別の意味も見えてきます。
本編の登場人物を懐かしさだけで再登場させるのではなく、本編で戦った世代が「その後の世界に何を残せたのか」を測るだけの時間が経過しているのです。
調和の儀とは?
最終局面では「調和の儀」が実行されます。
その目的は、日本人が持つ呪力を大幅に減らし、呪霊が生まれる頻度そのものを抑えることです。
『呪術廻戦』の世界では、主に呪力を制御できない人々から漏れ出した力が蓄積し、呪霊が発生します。
どれほど強い呪術師が目の前の呪霊を倒しても、人間から呪力が漏れ続ける限り、新たな呪霊が生まれてきます。
つまり、これまでの呪術師たちは、発生原因を完全に取り除くというより、次々と生まれてくる脅威へ対処し続けていたことになります。
調和の儀が目指したのは、この構造そのものを変えることです。
呪力を完全に消滅させるのではなく、日本人の呪力を海外の人々に近い微弱な水準まで下げることで、呪霊の発生を大幅に減少させます。
これは単なる「最終決戦の必殺技」とは意味が違います。
敵を倒すのではなく、次の敵が生まれにくい世界を作ることが最終的な解決策として選ばれたのです。
呪霊が完全に消滅したわけではない
最終回後も、呪霊が二度と生まれないわけではありません。
呪力そのものが完全に消滅したわけではないため、ごくまれに発生する呪霊への対処は今後も必要になります。
しかし、呪術師が大量の呪霊と戦い続け、若くして命を落としていく従来の構造は大きく変化しました。
ここで重要なのは、最終回が「すべての問題が消滅した理想郷」を描いていない点です。
苦しみを完全になくすことはできなくても、次の世代が背負う苦しみを減らすことはできる。
この現実的な着地点こそ、第25話「明るい未来」が示した答えだと考えられます。
ここまでが作品内の結末、ここからが筆者の解釈
作品内で描かれる大きな結末は、調和の儀によって呪力と呪霊をめぐる世界の構造が変化したことです。
ここから先は筆者の解釈ですが、この「不完全な解決」こそ、『呪術廻戦』らしさを保ったままたどり着いた答えだと感じます。
誰か一人の圧倒的な力ですべてを解決したわけではありません。
地球人とシムリア星人、旧世代と新世代、それぞれ異なる能力や経験を持つ者たちが関わったことで、ようやく世界の仕組みを少し変えることができました。
勝者が敵を消して終わるのではなく、異なる者同士が同じ未来を選ぶことで終わる。
術式バトルの勝敗より「共生」という本作のテーマを優先した結末といえるでしょう。
最終回は本編とどうつながる?九十九由基の研究との関係
『モジュロ』の結末は、『呪術廻戦』本編で語られた「呪霊の生まれない世界」という問いにつながっています。
本編では、九十九由基が呪力からの脱却について研究していました。
人間が呪力そのものから脱却できれば、呪力の漏出によって生まれる呪霊を減らせる可能性があります。
一方、夏油傑もまた、呪霊が生まれ続ける世界の仕組みに強い疑問を抱いていました。
ただし、夏油が選んだのは非術師を排除し、呪術師だけの世界を作ろうとする道です。
九十九と夏油は、出発点に「呪霊が生まれ続ける構造への疑問」がありながら、進もうとした方向が決定的に異なっていました。
それに対して『モジュロ』が提示したのは、地球人とシムリア星人が協力し、誰かを一方的に消すことなく呪力を減らす道です。
本編では届かなかった答えを次世代が形にした
『呪術廻戦』本編では、宿儺という最大級の脅威には決着がつきました。
しかし、宿儺を倒しても、人間から呪力が漏れ、呪霊が生まれる世界の仕組みそのものが消えるわけではありません。
極端にいえば、強敵を一人倒しても、「呪いを祓うために次の呪術師が戦う」という循環は続くのです。
『モジュロ』は、その残された問題を68年後まで持ち越しました。
そして興味深いのは、乙骨真剣と乙骨憂花だけで解決したわけでも、虎杖悠仁だけが答えを出したわけでもないことです。
シムリア星人という地球の常識に属さない存在が加わったことで、人類だけではたどり着けなかった選択肢が生まれます。
筆者としては、ここに『モジュロ』で異星人を登場させた最大の意味があると考えています。
SF要素だけを見ると、『呪術廻戦』の世界観から大きく離れたようにも感じられるでしょう。
しかし、未知の文化と異なる力を持つ存在を物語へ加えたからこそ、人間社会の内部だけでは解決できなかった呪力の問題を、新しい角度から動かすことができました。
これは単なる世界観拡張ではなく、本編で行き詰まった問題を解くために必要な「外部からの視点」だったと見ることもできます。
「≡(モジュロ)」というタイトルにはどんな意味がある?
作品名に使われている「≡」は、「モジュロ」と読まれます。
数学におけるモジュロは、割り算の余りや合同関係を扱う考え方です。「≡」も、一定の条件のもとで二つの数が等しいことを表す合同記号として使用されます。
ただし、この数学的な意味と作品内容の関係について、作者が唯一の正解を明示しているとは限りません。
ここからは、物語を踏まえた筆者の考察です。
地球人とシムリア星人は、同じ存在ではありません。
身体、文化、歴史、力の仕組みも異なっています。
それでも、故郷を守りたいこと、家族を失いたくないこと、安心して暮らせる未来を求めることには共通点があります。
「≡」を合同の記号として見るなら、地球人とシムリア星人が完全に同一になるのではなく、異なるままでも、ある大切な部分では等しい存在として向き合えるという関係を象徴しているように感じられます。
また、「モジュロ」が余りと関係する言葉であることも興味深いところです。
『モジュロ』が扱ったのは、本編の戦いが終わった後に残された人々と、解決されずに残った問題でした。
旧世代が残した研究、術式、思い、そして呪力をめぐる課題。
それらの「残り」を68年後の次世代が受け取り、新しい答えへ変換していった物語として読むこともできます。
この視点で考えると、「モジュロ」というタイトルは単にSFらしい響きを持たせた言葉ではなく、異なる者の共通性と、前世代から残されたものという二重のテーマに重なって見えてきます。
呪術廻戦モジュロは打ち切り?短期集中連載との違い
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は開始時から短期集中連載として案内されており、全25話という短さだけで打ち切りと判断することはできません。
物語も、第25話までに主要人物の対立と、呪力をめぐる中心テーマへ結論を出しています。
少なくとも、大きな謎や戦いを途中で放置したまま突然終了するような構成ではありません。
「全25話=人気がなくて終了した」という単純な見方では、本作の連載形態を正確に捉えられないでしょう。
短期集中連載だからこそテーマを絞れた
『呪術廻戦』本編は、多数の人物、術式、組織、因縁を長い時間をかけて描きました。
もし『モジュロ』も同じ方法を取っていれば、新しい高専、新たな敵組織、シムリア星の詳細、世界各国の呪術事情など、物語はいくらでも拡張できたはずです。
しかし、本作が中心に置いたテーマは明確です。
- 乙骨兄妹とマルの関係
- 地球人とシムリア星人の共生
- 呪霊が生まれ続ける構造への答え
短期集中連載にすることで、物語の目的をぼやけさせず、最終回まで進めたと考えられます。
その一方、全3巻に多くの設定を詰め込んでいるため、人物の心情やシムリア星人内部の歴史について「もっと読みたかった」と感じる読者がいても不思議ではありません。
筆者も、ダブラやマルの背景には、さらに数話使って描かれていれば感情の変化をより深く味わえた部分があったと感じます。
しかし、続編を作るためだけに問題を先送りせず、全25話の中で作品としての答えを提示した点は評価したいところです。
呪術廻戦モジュロ完結を考察|「明るい未来」が意味するもの
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、より強い敵を倒して終わるだけの続編ではありませんでした。
作品が最後に向き合ったのは、「呪霊が生まれ続ける世界を、そのまま次世代へ渡してよいのか」という問題です。
どれほど強い呪術師が現れても、人間から呪力が漏れ続ける限り、呪霊との戦いは終わりません。
新しい主人公が新しい敵を倒しても、さらに次の世代には別の呪霊が現れます。
それでは、五条悟や虎杖悠仁たちが命を懸けて戦った後も、同じ悲劇が形を変えながら繰り返されることになります。
調和の儀は、呪いを完全に消し去る奇跡ではありません。
それでも、呪霊が生まれる頻度を下げ、次の世代が背負う危険を減らしました。
私は、この「完全ではない改善」に本作の誠実さを感じます。
すべてをゼロにできないから失敗なのではなく、これまでより犠牲の少ない仕組みへ変えることにも大きな意味があります。
第25話の「明るい未来」というタイトルも、苦しみが一切存在しない理想郷を意味しているわけではないでしょう。
未来にも呪霊は生まれ、地球人とシムリア星人の間で新たな問題が発生する可能性はあります。
それでも、これまでと同じ悲劇を当然のものとして受け入れず、悲劇が起こりにくい世界へ仕組みそのものを変えた。
その前進こそが、『モジュロ』における「明るい未来」なのだと考えます。
虎杖悠仁にとっての完結でもある
虎杖は『呪術廻戦』本編で、人を助けること、自分の役割を果たすこと、そして人の死について何度も向き合ってきました。
しかし『モジュロ』では、自分が死ぬことで役目を終えるのではなく、長く生きたからこそ未来の変化に関わる人物として描かれます。
かつてともに戦った人々を見送りながら生き続けた虎杖にとって、調和の儀による世界の変化は、自分たちの戦いの先に何が残ったのかを見届ける出来事でもあったのではないでしょうか。
ここには、本編とは逆向きともいえる変化があります。
若い頃の虎杖は「どう死ぬか」という問題に向き合いました。
68年後の虎杖は、「生き残った者が未来へ何を残すか」という問題に向き合っています。
筆者としては、この変化こそ『モジュロ』が虎杖を未来まで生存させた意味の一つだと感じました。
乙骨兄妹とマルが「次世代」である意味
そして、もう一つ見逃せないのが乙骨真剣・乙骨憂花・マルという新世代です。
彼らは、本編の英雄たちをそのままコピーした主人公ではありません。
真剣には真剣の弱さと強さがあり、憂花には限られた時間の中で選択しなければならない事情があり、マルにはシムリア星人として背負うものがあります。
本編の世代が残したものをそのまま守るだけではなく、必要なら世界の仕組み自体を変える。
この姿勢に、『モジュロ』が単なる「次世代編」で終わらない理由があります。
世代交代とは、先人と同じ戦い方を続けることではありません。
先人が解決できなかった問題に、その時代だから可能な方法で答えることでもあります。
2086年という遠い未来を舞台にしたからこそ、この世代交代がはっきりと描かれたのではないでしょうか。
続編を始める物語ではなく、呪いへ区切りをつける物語
もちろん、物語をさらに広げようと思えば続編を作れる余地はあります。
少数の呪霊は存在し、シムリア星人との共生も始まったばかりです。
乙骨真剣、乙骨憂花、マルたちの人生も、第25話で消えてなくなるわけではありません。
しかし、『モジュロ』単体の物語は第25話「明るい未来」で完結しています。
筆者としては、本作を「次の強敵との戦いを始めるための続編」ではなく、長く続いた呪いの連鎖へ一つの区切りをつける完結編として受け止めました。
派手な勝利の直後に新たな敵の影を見せるのではなく、世界そのものが少し静かになったところで幕を閉じる。
その余韻には、全3巻という数字以上の重みがあります。
『呪術廻戦』本編が「呪いの中でどう生きるか」を描いた物語だとすれば、『モジュロ』はその先で「次の世代に同じ呪いを残さないために何ができるか」を描いた作品だったと考えられるでしょう。
まとめ
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は完結済みで、全25話・コミックス全3巻です。
原作は芥見下々さん、作画は岩崎優次さんが担当し、『週刊少年ジャンプ』2025年41号から短期集中連載として始まりました。
コミックス第1巻は2026年1月5日、第2巻は2026年3月4日、最終第3巻は2026年5月1日に発売され、第25話「明るい未来」で物語は完結しています。
舞台は死滅回游から68年後の2086年。
乙骨真剣と乙骨憂花、シムリア星人のマルたちを中心に、地球人と異星人という異なる存在の対立と共生が描かれました。
そして最終回では、単に強敵を倒すのではなく、呪霊が生まれ続ける世界の構造を変える道が選択されます。
すべての呪いが完全に消えたわけではありません。
それでも、次の世代が同じ犠牲を繰り返しにくい未来へ進んだことが、第25話「明るい未来」の重要な意味でしょう。
全3巻という読みやすい長さでありながら、『呪術廻戦』本編に残された「呪霊の生まれない世界」という問いにも一つの答えを提示しています。
本編の後日談だけを期待すると、宇宙から来たシムリア星人という設定に驚くかもしれません。
しかし最後まで読むと、その異質な存在こそが、人間だけでは解決できなかった呪力の問題を動かす鍵だったことが見えてきます。
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、本編の続きを描くだけではなく、本編が残した「呪い」に未来から答えを返した作品といえるでしょう。
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よくある質問
呪術廻戦モジュロは完結していますか?
はい、『呪術廻戦≡(モジュロ)』は完結済みです。
全25話で、最終話は第25話「明るい未来」。コミックス全3巻で第1話から最終回まで読むことができます。
呪術廻戦モジュロは全何巻ですか?
全3巻です。
第1巻は2026年1月5日、第2巻は2026年3月4日、第3巻は2026年5月1日に発売されました。最終第3巻には第17話から第25話までが収録されています。
呪術廻戦モジュロは打ち切りだったのですか?
開始時から短期集中連載として展開された作品であるため、全25話という話数だけを理由に打ち切りだったと断定することはできません。
主要人物の対立や「呪力と呪霊が生まれ続ける世界」という中心テーマにも、第25話までに一つの結論が示されています。
呪術廻戦モジュロを読む前に本編を読むべきですか?
物語をより深く理解したい場合は、先に『呪術廻戦』本編を読んでおくことをおすすめします。
『モジュロ』には本編から68年後の世界、旧世代のその後、十種影法術、魔虚羅、九十九由基が追究した問題など、本編を知っていることで意味が大きくなる要素が数多く含まれています。
呪術廻戦モジュロの主人公は虎杖悠仁ですか?
物語の中心となるのは、乙骨真剣、乙骨憂花、シムリア星人のマルです。
虎杖悠仁も2086年の世界に登場しますが、物語序盤から主人公として進行するのではなく、終盤から最終局面へ大きな影響を与える重要人物として描かれています。
呪術廻戦モジュロの最終回は何話ですか?
最終回は第25話「明るい未来」です。
第3巻には第17話から第25話までが収録されているため、コミックスでは最終第3巻まで読むことで結末を確認できます。
呪術廻戦モジュロの舞台は本編から何年後ですか?
舞台は死滅回游から68年後となる2086年です。
そのため、乙骨家の次世代が登場するだけでなく、虎杖悠仁を通して『呪術廻戦』本編の時代と未来の世界が直接つながる構成になっています。




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